容量無制限のストレージサービスLivedriveを使ってみた


最近はDropboxやSugarSyncなどオンラインストレージサービスが花盛りって感じですが、今回は半年ほど前に無料で容量無制限なβサービスとして話題になってたらしいLivedriveというサービスに手を出してみました。
このサービスの他との違いはなんと言っても容量無制限これに尽きます。βの時は無料だったらしいですが正式サービスが開始した時点で有料になったようです。
支払いコースはStandardとProという2種類で以下のような違いがあるようです。容量以外の差は正直どうでも良いですw

Standard Pro
ストレージ容量 100GB 無制限
シンクロできるPC数 1PC 無制限
スピード 無制限 無制限(優先される)
サポート 24時間メールサポート 24時間メールサポート(優先される)
価格*1 5,388円/年 11,888円/年

実際使ってみてここが凄い

他サービスとの比較

自分が使った(検討した)ことがあるやつとの比較だけ書いておきます*2

50GBの年額100GBの年額1TBの年額10TBの年額コメント
Dropbox$99
\9,504
$199
\19,104
--Freeだと2GB、Proでも50GBが$9.99/月or$99/年。だがそもそもDropboxは複数PCでの共有には向いているけどローカルにコピーが必要なので無制限のバックアップとは畑違いと思う。これはこれで便利なのでFreeで愛用している。
Google AppEndine$91.25
\8,760
$182.5
\17,520
$1,825
\175,200
$18,250
\1,752,000
appspot.comでWEBアプリを書いてデータを貯めるという用途だが、有料コースを利用して料金は1日1セントで2GB、1日1ドルで200GB、1日10ドルで2TBといった感じで使える。転送量に応じた課金もあるため、実際にはこれ以上になる。
Amazon S3$90
\8,640
$180
\17,280
$1,800
\172,800
$18,000
\1,728,000
1GB当たり1カ月で0.15ドル、1TBなら月額は150ドル。転送量に応じた課金もあるため、実際にはこれ以上になる。
Livedrive$55.95
\5,388
$55.95
\5,388
$129.95
\11,888
$129.95
\11,888
上限が無く料金が固定的なのは凄い!ある時点からは競り合う相手すら居なくなってしまう。

ストレージの容量

使ってみてる限りはやはり何の制限も無さそう。

1ファイルのサイズ 3GBくらいの動画やisoファイルでも普通に置ける
合計容量 既に1TBに達しようかと言うくらいバックアップが進んでいるがアップロードは順調に進んでおり悪いことは何も起こっていない。5TBくらいバックしておきたいファイルがあるんだがこのままミラーリングを放置しておけばすんなり出来てしまいそうだ。(後日追記)現状8TB使ってるけど余裕。

これまでHDDのバックアップはHDDで取るしか無く、コスト上RAIDに出来ない領域も多かった為HDDの故障に怯える日々だったが、安心してバックアップが取れることのなんと素敵なことか。それに毎月の電気代や、今の季節は熱による空調にも困っていたが、これを機にオンラインで稼働させておくHDDを減らすのも良いかもしれない。
FTPが使えるのでバッチ処理による機械的なバックアップが簡単に行える点も魅力だ。

スピード

色々試してみた結果は以下のような感じだ。転送方法によって速度が異なるようだが概ね満足できる速度が出てくれる。バックアップ用途なら十分だと思う。ちなみに以下はProの場合なのでStandardだとまた違う値かもしれない。

転送方法 UP(KB/s) DOWN(KB/s) コメント
FTP 150〜200 600〜800 複数コネクションでの同時UP/DOWNを行っても個別の速度は殆ど変わらず10本同時アップロードを行うと合計で1.5MB/s以上の速度が出せる
専用クライアント(Windows) 600〜800 600〜800 1コネクションの速度は早いが同時接続数は1本に限られるようだ
ブラウザ(HTTP)*3 50 100 ブラウザでのUP/DOWNは他と比べると遅いようだ。但し複数コネクションでも個別の速度は変わらない模様。

機能一覧

容量に関すること以外では、今時のサービスらしく色んな機能が付いているようなので一応説明。StandardとProの機能差は特になく全く同じ物が使えるようです。

FTPアクセス ミラーリングやバックアップがその辺のツールで簡単にできます。
ファイル共有 メール招待による限定公開と完全公開が設定可能です。
PCとの同期 Windows用ソフトをインストールすると仮想ドライブ(デフォルトだとL:)が作られてエクスプローラによるブラウズ・ダウンロード・アップロードが可能です。
現在はWindows用クライアントしかありませんが、MacOS用クライアントも現在開発中のようです。
ブラウザへDrag&Dropで簡単アップロード Javaアプレットによりブラウザへドラッグ&ドロップでアップロードも出来ました。Java意外にはFlashによる複数ファイルのアップロードが出来るようです。
iPhoneビュー、Androidビュー ・iPhoneやAndroid用のビューも用意されておりなかなか使いやすいです。
・pdfやOfficeドキュメントや音楽や動画など端末が対応しているファイルはそのまま閲覧が出来ます。
・iPhoneアプリの公開も予定しているようです。
ブラウザ上で動画の再生
ブラウザ上で音楽の再生
ブラウザ上でOfficeドキュメントの編集 ブラウザ上でWord、Excel、PowerPointの閲覧と編集が可能です。
ブラウザ上で画像の編集とレタッチ
Facebook、Flicker、SmugMugと連携 FacebookからLivedoor、LivedoorからFacebookへドラッグ&ドロップでのコピーが可能で簡単に写真の公開ができます。

これら機能のいくつかはDemosから動画で雰囲気が見られます。

感想

正直これはかなりお買い得なサービスだと思う。登録時にカード番号を求められるけど30日以内の解約なら無料で使えるらしいので是非おためしあれ。
Livedrive banner

*1:為替レートによる変動する?

*2:1ドル96円換算で計算

*3:多分わざとそうしてるんだと思われるが、HTTPによるアクセスは遅いのでWEBサービス向けのストレージとしては使いづらい。その点では他のWEBサービスに軍配が上がる。