球面三角法とは? わかりやすく解説

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きゅうめん‐さんかくほう〔キウメンサンカクハフ〕【球面三角法】

読み方:きゅうめんさんかくほう

球面における距離や角を三角関数利用して計算する方法


球面三角法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/29 03:13 UTC 版)

球面三角形

球面三角法(きゅうめんさんかくほう、: spherical trigonometry)とは、いくつかの大円で囲まれた球面上の図形球面多角形、とくに球面三角形)の三角関数間の関係を扱う球面幾何学の一分野である。 球面上に2点A,Bがあるとき、この2点と球の中心を通る平面で切断したときの断面に現れる円が大円であり、このときの大円上の弧ABを球面多角形においては辺と呼ぶ。 通常、球の半径は1とするので、辺の長さはその辺を含む大円における中心角の弧度法表示と一致する。 平面三角法では6つの要素のうち3つの要素が決定されれば、残りの3つの要素を求めることができる。球面三角法でも同様に、3つの要素が分かれば残りの3つの要素を求めることができる[1]

球面三角法は、主に天文学航海術で利用されてきた。現在では電子計算機の発達により、より簡潔に式を表すことができる行列を使用した座標変換に計算方法が移行している[2]

球面三角法の基本公式

ABC を球面三角形とし辺 BC, CA, AB の長さをそれぞれ a, b, c とする。弧 AB を含む大円が乗る平面と弧 AC を含む大円が乗る平面のなす角を A とする。これは、点 A における2つの大円の接ベクトルのなす角ともいえる。ただし、a と一致するとは限らない。同様に B, C も定義する。 このとき、次の式が成り立つ。

球面三角法の余弦定理

ネイピアの円と直角球面三角形

右図をネイピアの円という。

球面三角形 ABC の極三角形 A'B'C'

一般に、大円の平面に垂直な直径の両端をその大円の極という。右図において球面三角形ABCの1つの辺BCを考えると、それには2つの極があるが、そのうち辺BCから見てAと同じ側にあるほうをA'とする。同様に辺CA, ABについても極B', C'を定めることができる。このようにして得られた3点A', B', C'を結んで新しい一つの球面三角形A'B'C'が得られる。これを元の球面三角形ABCの極三角形という。

球面三角形A'B'C'が球面三角形ABCの極三角形であるならば、逆に球面三角形ABCは球面三角形A'B'C'の極三角形である。また今、球面三角形A'B'C'が球面三角形ABCの極三角形であるとし、その三辺、三角をそれぞれa', b', c'、A', B', C'で表すと、a, b, c、A, B, Cとの間には次のような関係がある[注釈 1]


球面三角法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 08:42 UTC 版)

三角法」の記事における「球面三角法」の解説

2.12.2 図2.3 3つの大円により8個の球面三角形定義される(図2.1)。単位球上の球面三角形(図2.2)。三角形(図2.3)。 詳細は「球面三角法」および「球面幾何学」を参照 球面三角法とは、球面三角形の角と辺の関係を研究する学問である。球面三角形とは球面上の3つの大円の弧により区切られ図形である。大円とは球の中心を通る平面により球を切ったとき、球の切り口表れる図形である。球面三角形余弦定理正弦定理三角関数により定義される歴史的に天文学航海術利用された。 図2.2に示すような球面三角形における、ある角の余弦は、前記球面三角形の各辺により、次のように表せる。 cosA = cos ⁡ a − cos ⁡ b cos ⁡ c sin ⁡ b sinc . {\displaystyle \cos A={\frac {\cos a\,-\,\cos b\,\cos c}{\sin b\,\sin c}}.} 上記式と等価下記式(球面三角法における余弦定理英語版))は、球面三角法における基本的な公式であり、さまざまな公式が下記式から演繹されるcosa = cos ⁡ b cos ⁡ c + sin ⁡ b sin ⁡ c cos ⁡ A , {\displaystyle \cos a=\cos b\cos c+\sin b\sin c\cos A,} cos ⁡ b = cos ⁡ c cosa + sin ⁡ c sina cos ⁡ B , {\displaystyle \cos b=\cos c\cos a+\sin c\sin a\cos B,} cos ⁡ c = cosa cosb + sina sin ⁡ b cosC . {\displaystyle \cos c=\cos a\cos b+\sin a\sin b\cos C.}

※この「球面三角法」の解説は、「三角法」の解説の一部です。
「球面三角法」を含む「三角法」の記事については、「三角法」の概要を参照ください。

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「球面三角法」の例文・使い方・用例・文例

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