作品とその傾向
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「ジュリオ・カッチーニ」の記事における「作品とその傾向」の解説
カッチーニは以下の3つのオペラ作品を執筆した。 エウリディーチェ Euridice (1600年) チェファロの強奪 Il rapimento di Cefalo (1600年) エウリディーチェ(第2作) Euridice (1602年) ただし、最初の2作品は他の人物の曲が含まれている(最初の「エウリディーチェ」は大部分がペーリの曲である)。加えて、彼はインテルメディオ「Io che dal ciel cader farei la luna」(1589年)の曲も作曲している。また、以下の2冊の歌曲とマドリガーレの曲集を刊行している。 曲集・教則本『新しい音楽』Le Nuove Musiche (1601年) 曲集・教則本『新しい音楽と新しい書法』Nuove Musiche e nuova maniera di scriverle (1614年) マドリガーレのほとんどは通作で、反復はほとんど用いられていないが、一部の歌曲は有節である。フィレンツェの記録によるとカッチーニは1610年頃に多声音楽に関わっていたとされるが、彼の多声のための歌曲は現存しない。いずれにしても、そのような表現方法は彼にとって受け入れがたいものであったのだろう。彼は主として単声音楽の作曲家であり、その才能のために彼は広く名声を得たのである。
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