中国脳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 20:31 UTC 版)
中国脳(ちゅうごくのう、China brain)は、哲学の一分野である心の哲学の領域で議論される思考実験のひとつ。中国人民(ちゅうごくじんみん、Chinese Nation)とも呼ばれる。次のような内容である。
- ^ 人間の脳にある神経細胞の総数は数百億個から数千億個と言われており、中国人全員を集めても実際には脳の神経細胞の数には遠く届かない。ただこれは思考実験であり、こうした点が気になるのであれば、適宜仮定を補完していきながら(たとえば人間の数が十分にいるのだと考えて)議論を進めていけば良い。
- ^ 脳の機構はより複雑であり、ニューロン間のネットワークという単純化されたメカニズムだけで成り立っているわけではない。ただしこれは思考実験なので、もし細かい点が気になるのであれば、シナプスの可塑性や化学物質の濃度など、自分が満足できるまで細部の情報を折り込んだ形で、シミュレーションを実行するように想定して議論を進めていけばよい。
- ^ David Cole (2009). “Section 2.3 The Chinese Nation”. The Chinese Room Argument. Stanford Encyclopedia of Philosophy
- ^ Ned Block (1978). “Troubles with functionalism”. Minnesota Studies in The Philosophy of Science 9: 261–325. オリジナルの2011年9月27日時点におけるアーカイブ。 .
- ^ Daniel Dennett (1991). “Chapter 14. Consciousness Imagined”. Consciousness Explained. Back Bay Books. pp. 431–455
- ^ John R. Searle (1980). “Minds, brains, and programs”. Behavioral and Brain Sciences 3 (3): 417–457. doi:10.1017/S0140525X00005756 .
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