パーリ仏典
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パーリ仏典(パーリ語仏典、パーリ聖典、Pali Canon)、あるいはパーリ三蔵(巴: Tipiṭaka, ティピタカ、三蔵のこと)は、南伝の上座部仏教に伝わるパーリ語で書かれた仏典である。北伝の大乗仏教に伝わる漢語・チベット語の仏典と並ぶ三大仏典群の1つ。パーリ経典(パーリ語経典)とも呼ばれることがある。
注釈
出典
- ^ a b パーリ語とは - 世界の主要言語がわかる事典/講談社/コトバンク
- ^ 『バウッダ [佛教]』 中村元 講談社学術文庫 p.100
- ^ 『バウッダ [佛教]』 中村元 講談社学術文庫 p.101
- ^ 山中行雄「東南アジアおよび南アジアにおけるパーリ語文献の写本伝承」印度學佛教學研究 65 (2), 757-756, 2017 NII論文ID 130006314815
- ^ 下田 正弘「「正典概念とインド仏教史」を再考する――直線的歴史観からの解放――」印度學佛教學研究 68 (2), 1043-1035, 2020-03-20 NII論文ID 130007899192
- ^ 清水俊史「パーリ上座部における正法と書写聖典」、『佛教大学仏教学会紀要 23』pp.19-41, 2018-03-25
- ^ ユネスコ「世界の記憶」公式サイト(英語) “Gilgit Manuscrpit”(ギルギット写本) の項。https://www.unesco.org/en/memory-world/gilgit-manuscript
- ^ 日本古写経研究所 https://www.icabs.ac.jp/research/koshakyo 閲覧日2023年11月11日
- ^ 『増一阿含経』
- ^ パーリ仏典 片山良一訳 - 大蔵出版
- ^ 南伝大蔵経とは - ブリタニカ国際大百科事典/コトバンク
- ^ “全文表示|著作権切れ書籍データのネット公開停止 出版社側からの抗議に国会図書館が折れる : J-CASTニュース”. 2015年11月9日閲覧。
- ^ 湯浅俊彦編著「電子出版と電子図書館の最前線を創り出す」(出版メディアパル、2015)、pp.201-203。
- ^ “インターネット提供に対する出版社の申出への対応について”. 2018年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月9日閲覧。 国立国会図書館、2014年1月
- ^ “☆ シリーズ最新刊!! ☆パーリ仏典 3-9相応部(サンユッタニカーヤ)大篇Ⅰ”. www.daizoshuppan.jp. 大蔵出版. 2023年6月20日閲覧。
- ^ 春秋社 (2023年7月14日). “小部経典 第一巻”. webcache.googleusercontent.com. www.shunjusha.co.jp. 2023年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月1日閲覧。
パーリ仏典
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パーリ語経典は、釈迦はこの四諦のそれぞれを示(これこそ苦であるなどと四諦をそれぞれ示すこと)・勧(苦は知るべきものであるなどと四諦の修行を勧めること)・証(私はすでに苦を知ったなどと四諦を証したことを明らかにすること)の三転から説き(三転十二行相)、如実知見を得たので、神々と人間を含む衆生の中で「最上の正しい目覚め」に到達したと宣言するに至ったとする。 パーリ語経典長部の『沙門果経』では、四諦は、沙門(出家修行者、比丘・比丘尼)が、戒律(具足戒・波羅提木叉)順守によって清浄な生活を営みながら、止観(瞑想)修行に精進し続けることで得られる六神通の最終段階「漏尽通」に至って、はじめてありのままに知ることができると述べられている[要検証 – ノート]。 仏教学者の三枝充悳は、スッタニパータをはじめとする詩句を表現するパーリ語には異同が見られるとし、調査によって、①苦集滅道のみで四諦の語がない→②苦集滅道も四諦の語もある→③四諦の語のみあり、の順に発展して、四諦の語が広く知られてからは、とくに苦集滅道を説く必要性が消えたと推測している。
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