スワンプマン
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スワンプマン(Swampman)とは、1987年にアメリカの哲学者ドナルド・デイヴィッドソンが考案した思考実験。思考などの心の状態や発話の内容を主体がその時とっている内的な状態だけでなく、来歴にも依存するものとして捉える彼の理論への可能な反論として提唱された[1]。ルース・ミリカンの目的論的意味論などの同じく歴史主義的・外在主義的な志向性や内容の理論への反例としても論じられる[2]。スワンプマンとは「沼 (Swamp) 」の「男 (man) 」という意味の英語。
- ^ Karen Neander, “"Teleological Theories of Mental Content", The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Spring 2018 Edition), Edward N. Zalta (ed.), forthcoming”. 2018年3月10日閲覧
- ^ 戸田山和久 『哲学入門』 筑摩書房、2014年、99頁。
- ^ ただしデイヴィッドソンの考えによれば、本人の経験や経緯に基づいて得られたものこそが知識であり、スワンプマン自身がそのような経験を経ていない以上、それは知識のように見えても知識とは別の種類のものである。
- ^ 第1話中のみミステロンの命令に従い行動していたが、同話終盤に起きた事故によりミステロンの支配から解放される。
- 1 スワンプマンとは
- 2 スワンプマンの概要
- 3 参考文献
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