6月24日は「UFO記念日」だ。1947年のこの日、米国で初めてUFOが目撃されたことに由来する。
その米国ではUFOを認定する動きが盛んだ。2019年に米海軍が過去に撮影されたUAP(未確認航空現象=UFOを含む)の動画を本物と認め、20年に国防総省もその映像を正式に公開。
21年に国家情報長官室がUFO報告書を発表し、04年から21年まで海軍などから144件のUAP報告あり、1件が気球だった以外は未確認だとした。今年は下院でUFO公聴会が行われ、NASAが今秋にUFO調査チームを設立すると発表した。
そんな中、ビル・クリントン元大統領が現役時、UFOを大統領権限で調査していたことを明かした。米大統領は世界で最も機密性の高い情報にアクセスする権利があるから衝撃の告白だ。
クリントン氏が今月、CBSテレビのトーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」に出演。93年から01年までの在任時、「私とジョン・ポデスタ首席補佐官はロズウェル事件についてあらゆる調査を試みた。エイリアンがいないか調べるために、エリア51にサンディ・バーガー国家安全保障担当補佐官ら複数の人を送った」と明かした。
エリア51はネバダ州にある米軍基地で、長年シークレット扱いされていたため、「エイリアンが働いているのでは」「1947年のロズウェル事件で回収したUFOを保管しているのでは」などと噂されている場所だ。CIAがエリア51の存在を認めたのは13年のことで、軍用機の極秘の飛行実験を行っていたため、秘密の基地としていたとの説明だった。
実際、クリントン氏は「私が知る限り、エリア51にエイリアンはいなかった」と話した。それでも、「宇宙には多くの謎があります。だから、私たちは地球を大切に守らないといけません」と意味深に語った。
なお、妻のヒラリー氏は16年の米大統領選で「大統領になったらUFOの真相を解明したい」「エリア51を調査する」と公言。落選はしたが、UFOへの執着の強さがうかがえた。夫が調査しきれなかった部分がまだまだあったのだろうか…。