<巨人3-10広島(18日)>広島は18日(東京ドーム)、エルドレッドの2発を含む1試合4本塁打の一発攻勢でG投を粉砕。貯金12の首位で交流戦に臨むことになった好調なチームについて、この日5勝目を挙げたバリントンからは「今のカープはヤンキースよりも強い」という頼もしげな言葉が飛び出した――。
投打にわたってカープの強さが際立った。初回に菊池が先制2ランを放ち、3回には暴投とエルドレッドの2ランで追加点。4回にも木村が代打弾、さらに6回にはまたもエルドレッドが満塁弾を叩き込んで一気に試合を決めた。
その打線の勢いに乗せられるかのようにバリントンもマウンドで躍動。終盤こそ失点したものの、6回まで巨人強力打線を1安打無失点に抑える快投でチームトップに並ぶ今季5勝目をもぎ取った。また自身の東京ドームでの連敗を5で止めた。
試合後の右腕は「持ち球のスピードと低めへの制球を考えながら投げた。(巨人3連戦を)2勝1敗で勝ち越したのはうれしいね」と笑顔。チームが2010年8月6~8日以来となる東京ドームでの巨人3連戦勝ち越しとなったことについても「自分は東京ドームに苦手意識はないし、好きな球場だよ」とサラリと言ってのけた。
それはそうだろう。実はこの3連戦の前から、とっくにチームは巨人をのみ込んでいる。ナインの面々の強い気持ちを代弁するようにバリントンは「これは決してリップサービスじゃないよ」と前置きし、真剣な表情とともにこう打ち明けた。
「今のカープはヤンキースよりも強い。真剣にそう思うよ。このチームは戦力だって整っているし、何よりとてつもない勢いがある。ピンストライプの選手たちにだって、我々の勢いは止められない。これはブレッド(エルドレッド)やキラたちも同じ思いさ」
メジャーリーグで「常勝軍団」と評されるヤ軍よりも自分たちのほうが上。助っ人軍団を筆頭にチーム全体が、そんな気持ちを常に持って戦っているのだから“東京ドームであろうがどこであろうが、ジャイアンツに負けるわけにはいかない”という雰囲気になるのもよく分かる。
「今、とにかくチームの状態がすごくいいんだ。ブルペンはすごくしっかりしているし、野手のチームメートもよく守って得点もたくさん奪ってくれる。いい形で交流戦にいけるはずだよ」(バリントン)
この勢いならば、確かに交流戦でも白星を積み重ねていきそうだ。