呪われた人形として有名な「アナベル人形」が全米ツアー中だが、主催者の超常現象研究家が死因不明で突然亡くなった。米紙イブニング・サンが15日、報じた。

 絵本「ラガディ・アン&アンディ」シリーズの登場人物ラガディ・アンの人形は全米の子供に愛されている。1970年、コネチカット州在住の看護学生ドナさんが所有するラガディ・アン人形が霊現象を起こすとして騒動になり、ある霊媒師が「人形には6歳で亡くなったアナベルという少女の霊が憑依している」と言った。ドナさんがウォーレン夫妻が運営する「ウォーレン・オカルト博物館」に寄贈し、厳重なガラスケースで陳列され、〝呪われたアナベル人形〟として有名になった。後にホラー映画「死霊館」シリーズの着想の元になった。

 今年5月から、ニューイングランド心霊研究協会(NESPR)がアナベル人形を全米各地の心霊スポットで披露する「デビルズ・オン・ザ・ラン・ツアー」を開催し、話題を呼んでいた。アナベル人形を携えて巡業していたのが、NESPR主任研究員で超常現象研究家のダン・リベラ氏(54)だった。

 そのリベラ氏がツアーでペンシルベニア州ゲティスバーグ滞在中の7月13日夜、突然死した。医療関係者がホテルに急行し、心肺蘇生処置を行ったが、死亡した。死因は不明だという。NESPRが14日に発表した。

 リベラ氏の死因は検視結果待ちだが、最終的な結果が出るまでには数か月かかる可能性があるという。検視官事務所の職員は「リベラ氏はホテルの部屋で発見された。暴行を受けたなどの不審な点はない。自然死と見られるものの、既往歴はなく、死因は不明」と述べた。

 このツアーはここ数か月、大きな注目を集めていた。ツアーが始まると、ウォーレン夫妻の孫が「アナベル人形には、危険なエネルギーが宿っているので、影響を受けやすい人には注意が必要だ」と警告を出した。SNSでは、ルイジアナ州の歴史的なプランテーションが焼失したり、ニューオーリンズの刑務所から11人の囚人が脱獄したりした事件をアナベル人形と結び付ける意見も出た。リベラ氏は12日のツアーのプレゼンテーションでこうした意見を否定したが、翌日夜に突然亡くなった。