安倍晋三元首相が演説中に銃撃され死亡するという歴史的大事件があった参院選。衝撃的ニュースにかすんでしまいがちだが、異例の猛暑に新興勢力の台頭、豊富なタレント候補など見どころはいっぱい。記者たちが見た舞台裏をお送りする。
デスク 選挙戦がスタートしてすぐに梅雨明け。猛暑日が続くなど熱中症が危ぶまれる選挙だったな。
記者A 立憲民主党から比例代表で出馬した辻元清美氏もバテバテ。アイスクリームを食べながら「私ももう62よ。あんまりイジメんといてよ」と嘆いていました。
デスク タレント候補が多かったのも近年では珍しいかも。
記者B 元「おニャン子クラブ」の生稲晃子氏は午後11時半にようやく当確。万歳はありませんでしたが、自民党都連幹部の「なかなかNHKが当確を出さない。『NHK、何やってんだ』と腹立ってきて、これからはNHK党に入ろうかと思っている」というジョークに、みんな笑っていました。
デスク 日本維新の会は有名人候補が多かった。元東京都知事の猪瀬直樹氏も当選したものの、セクハラ騒動で逆風が吹いていたな。
記者C 騒動については「ネットで一部が騒いでるだけだ」と相手にしていませんでした。不機嫌とか無愛想とかのイメージがありますが、選挙前に声をかけた時「外で話そう」と言って、そこら辺の植え込みに座り込んで話し出すなど意外とフレンドリーでした。
遊軍A 中条きよし氏も維新で当選です。選挙事務所で1時間にわたって貴重な昔の芸能界の話を聞かせてくれましたよ。
記者C れいわ新選組の水道橋博士氏と「爆笑問題」の太田光の対決が期待されましたが、早い段階でテレビ出演がなくなり本人はガックリ。今後の「サンデージャポン」に期待しましょう。
記者A NHK党のガーシー(東谷義和)氏も忘れてはいけません。立花孝志党首はガーシー氏のおかげで政党要件をクリアできたと感謝しまくり。「党の役職につけたい。特攻隊長はどうか」とノリノリです。
デスク 参政党にごぼうの党と新しい勢力も目立った。
記者A 参政党の演説は本当に人が集まる。気になるのは多くの人がノーマスクなこと。取材に行くたびに自分の免疫力を信じるしかなかった。
遊軍A ごぼうの党の奥野卓志代表はマスコミ批判を展開していました。もっとも大手マスコミの方としても、顔写真を撮らせてくれないし、候補者アンケートにも答えないと困惑。今後どう展開するかでしょうか。
デスク 小池百合子都知事が応援したファーストの会の荒木千陽氏は落選。小池マジックは起きなかったな。
記者B 荒木氏は都議時代から党代表を務めていましたが、マスコミ対応を怠っていたためメディア露出が少なく知名度不足のまま。演説でも小池氏が終わり、荒木氏の番になると帰る人がいたほどです。
デスク いろんな意味で歴史が変わった参院選だったな。