ついに“Xデー”が訪れたということか。タレント・岡本夏生(50)が29日をもって、4年半にわたってレギュラーを務めてきたTOKYO MX「5時に夢中!」を降板した。降板理由の一つとして、先週の生放送時にインフルエンザ感染を告白して「周囲に迷惑をかけた」ことを挙げているが、実はそれだけではなかった。2年ほど前には香里奈(32)に関する“舌禍事件”を起こし、業界の重鎮を激怒させてしまった。その後もたびたび問題発言があり、もはや降板は避けられない状態だった。

 岡本は29日放送の最後に「すべての出来事には理由がありましてね。実は今日が『5時に夢中!』最後の出演なんです」と切り出した。その後、メモを読み上げる形で降板理由を明かした。

「インフルエンザの後、診断書も(持た)ないまま8日のテレビに出てしまったことで、佐々木健介さんはじめ、すべての演者、スタッフの皆さまにとてもご心配をおかけしました」。ただ「お医者さんには5日からは解熱しており、うつらないから8日の勤務は可能といわれています」とも語った。岡本は8日に生出演した際、数日前にインフルエンザに感染していたことを告白した。すでに一定の日数がたっており、周囲に感染することはないと説明したが、この日は佐々木健介(49)が出演しており、健介の妻・北斗晶(48)は乳がんで闘病中であるため、視聴者から番組に批判が殺到した。

 岡本は翌9日、自身のブログに「3月8日からの仕事勤務は可能である」と書かれた医師の診断書をアップし、謝罪したが「視聴者から番組へのクレームが鳴りやまなかったようだ。ただ岡本の言動でクレームや批判が来るのはこれまでにも数えられないほどあり、それらの積み重ねで降板に至った」とテレビ局関係者。

 岡本が起こした“舌禍事件”で、業界を巻き込む大騒動となった最たる例は女優・香里奈(32)に関する発言だったという。

「2年ほど前、写真誌が香里奈のベッド写真を掲載したことについて『乱交パーティーでもしてたんじゃないの?』と言ってしまったのです。これには業界の重鎮が激怒し、番組サイドや岡本本人に猛クレームを入れたと聞いています」(芸能プロ関係者)

 この時も水面下で降板が噂されたが、何とかレギュラーの座に踏みとどまった岡本。その後も持ち味の歯に衣着せぬ発言は一向にやむことはなく、トラブルになることも多かった。最終出演の29日にも番組内で、埼玉・朝霞市の少女誘拐事件に関して、「家出」という言葉を使ってコメント。しばらくしてMCのふかわりょう(41)が「被害者が家出をしたと誤解される発言がありました。おわびして訂正いたします」と謝罪した。

 制作会社関係者は「あまりにも自由奔放すぎる発言をすることから、MXの上層部の中には岡本のことをおもしろく思っていない人もいた。また、岡本と現場スタッフの間の信頼関係も崩壊し、とても一緒に番組を続けていける空気ではなかった」と明かした。

 予測不能な行動、そして舌鋒鋭い発言は、間違いなく岡本の魅力の一つだった。今回の突然の降板劇に、ネット上では「残念」「ショックでかい」といった声が多く寄せられている。 

☆おかもと・なつき=1965年9月12日生まれ。静岡県出身。85年に地元でモデルとして芸能活動を始め、86年にテレビ静岡の深夜番組のアシスタントに起用される。その後東京に進出し、88年に日本テレビ系深夜番組「11PM」のカバーガールに。日清カップヌードルレーシングチームのレースクイーンも務めるなど、水着姿が人気を呼び「ハイレグの女王」と称された。90年代にはフジテレビ系「平成教育委員会」などに出演し、バラエティータレントとして活動の場を広げた。身長165・4センチ。