国内最大級のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」が17日、初めて北九州市(西日本総合展示場新館)で行われる。全国的に山口組分裂による抗争などが懸念されるなか、特定危険指定暴力団工藤会の本拠地として知られる同市は、TGCによってイメージアップとなりそうだ。
山田優や桐谷美玲、南明奈、水沢アリー、藤田ニコル、松井愛莉、今井華、玉城ティナ、筧美和子など総勢34組が出演するほか、May J.、ソナーポケット、MACOらによるスペシャルライブが予定されている。
北九州市といえば、抗争の絶えない物騒な都市のイメージを変えたいというのが関係者の悲願だった。そこに飛び込んできたのがTGC。橋渡しをしたのは同市出身でコンサルティング会社代表の佐藤竜司氏。「地方創生有識者会議」のメンバーで、石破茂・地方創生担当大臣の諮問機関「まち・ひと・しごと創生会議」にも参加している。佐藤氏は「福岡県内では、福岡市は何もしなくても何でもできるが、北九州市の場合は努力が必要。イメージチェンジを図りたい気持ちは北橋健治市長も持っていたので、話はトントン拍子に進みました」と語る。同市にとっては先ごろ世界遺産に登録された「官営八幡製鉄所関連施設」に続く大規模事業で、特別予算5000万円を新たに組んで取り組んだ。
TGCの地方開催は5県目で、九州では宮崎県に続いて2県目だったが、北九州市で開催することにこだわった。
佐藤氏は「福岡県での開催となったら普通なら福岡市でしょう。でも福岡市ではインパクトがない。北九州市開催によってあらゆる面で注目度が増す。県や市の出身者の熱意もバックアップしてもらえた。街もかつての暗いイメージから変わりつつあると思います。TGC開催決定後は活気も出て、飲み屋が増えた感じですね。ここまで盛り上がっているわけですから、個人的には少なくとも5年間は続けたい」と話している。
TGC仕掛け人を直撃 “抗争都市”北九州市のイメチェンだ
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