コナミデジタルエンタテインメントは20日、海外メディアによる世界的人気ゲーム「メタルギア」シリーズの生みの親であるゲームクリエイター小島秀夫氏(51)の退社など一連の報道について否定した。
海外メディア「GameSpot」では19日、小島氏および「メタルギア」シリーズを作成したきた開発チーム「小島プロダクション」とコナミとの間に確執があり、小島氏を含む一部の上層スタッフは雇用形態を正社員から契約社員に切り替えられ9月1日に発売される「メタルギアソリッドV ファントムペイン」完成後に同社を退社すると報じていた。
19日には「小島プロダクション」の公式ツイッターアカウントが廃止となり廃止し、新たにメタルギア公式アカウントが開設。さらに「メタルギア」および「メタルギアソリッドV」の公式サイトのロゴからは「小島プロダクション」のロゴならびに「A Hideo Kojima Game」の文字が突然消えたため、同シリーズのファンの間で騒ぎとなっていた。
コナミの広報は20日、本サイトの取材に対し「小島は現在も社員として在籍しております」と契約社員への切り替えや「小島プロダクション」と確執など一連の報道を否定。小島氏の今後の退社の可能性については「今後については分からないし、誰も、小島自身も分からないと思います」と穏やかなトーンで話した。
臆測を呼んだロゴの削除などの変更へは「制作体制が変更となり、小島プロダクションなど社内プロダクション制度をやめ、本部制へと改変したため」と同プロダクションがなくなったための措置と説明する。
コナミでは20日に公式サイト上で「メタルギア」シリーズについて9月1日に発売される「メタルギアソリッドV ファントムペイン」以降も同社として制作、提供を行うこと、さらに新たなシリーズの制作に着手する決議を行ったと発表した。
発表で「制作にあたり、主要スタッフのオーディションを開始いたします」と募集をかけたことで、ネット上では小島氏がやはり退社するのではとの臆測も呼んだが「制作スタッフの募集はこれまでも行ってきたことです」(コナミ広報)とした。