名古屋大学理学部1年の女子学生(19)が無職森外茂子さん(77)殺害容疑で逮捕された事件で29日、名古屋市内の女子学生の部屋から複数の薬品や過去の殺人事件に関連する書籍が押収されていたことがわかった。女子学生は「高校時代に同級生に毒を盛った」と供述しているが、大学でも部員相手に“手作りジュース”に混ぜて薬物を飲ませた疑いも出てきた。
女子学生は「人を殺して達成感があった」と供述しているという。事件当日の昨年12月7日、ツイッターに「ついにやった」と書き込んでおり、それと重なる内容だ。
女子学生は「高校時代に同級生に毒を飲ませて後遺症を残したことがある」とも供述している。これを裏付けるように、在籍していた宮城・仙台の高校では2012年6月ごろ、同級生の女子生徒が体調不良を訴え、視力低下で一時休学した。さらに、同級生の男子生徒は視力と筋力の低下を訴え入院。地元関係者によると「このとき医師は薬物など特殊な成分が体内に入った疑いがあると診断したが、原因は結局不明だった。男子生徒は入退院を繰り返し、失明し、特別支援学校に転入した」。宮城県警は29日、供述を受けて「傷害容疑で捜査中」としている。
ツイッターなどでは薬物への異常な興味をつづり、「未開封の硫酸タリウム瓶には25グラム、つまり約13人分の生命が入っているわけだ! それだけで神秘じゃないか」などとつぶやいた。同級生への毒は、症状からこのタリウムだった可能性が高い。
女子学生をめぐっては名古屋大進学後、所属していた応援団が新入部員を紹介する動画が、昨年6月ごろからネット上に出回っており、その紹介内容が“余罪”の可能性を示唆しているとも言われる。男子部員が女子学生を紹介した文句はこうだ。
「家には様々な薬品を取り揃え(中略)三度のメシより化学実験が大好き。入団した時から持ってきてくれるジュースが非常においしく、このジュースがどこで売っているのか尋ねてみたところ(中略)化学実験で作ったジュースだったのであります。おいしいからと飲み続けていた結果、私の体にある異変が起き始めていたのでございます。(額を見せて)私の前線はこの女の実験によって後退してしまった。私はこの女の実験動物にされたのでございます」
女子学生はツイッターで昨年4月に「薬局での品物取り寄せは日常茶飯事よ☆」、9月には「タリウム素手で触っちまった」、11月には「硫酸タリウム買ったんだけどね」などともつぶやいた。過去に起きた、実母にタリウムを飲ませた殺人未遂事件で逮捕された女子高生への並々ならぬ関心も示していた。
タリウムは摂取すると頭痛、吐き気、幻覚などの症状のほか失明、さらには呼吸まひによる死亡の危険性もある。12年には、硫酸タリウム入りウーロン茶を同僚の男女5人に飲ませて重症を負わせ、大量に脱毛させた傷害罪に問われた男に懲役3年、執行猶予4年の判決が下っており、ハゲることでも知られる。
本紙は前出の応援団男子部員を電話で直撃。すると「あれは冗談です。一度も彼女の作ったジュースなんて飲んだことはありません。そのような事実はありませんので…」と困惑した口調で電話を切った。別の名大生は男子部員の心中をおもんぱかり、こう話す。
「応援団は部員1人の時代もあり、今でも3~4人。後期に入って女子学生が学校に来なくなった時も、皆で迎えに行ったほど結束が固い。“自分たちに刃を向けられた”という、万が一の可能性も考えたくないのでは」
女子学生が“身内”の部員にまで毒を盛って実験していたとしたら、おぞましすぎる。
名大女子学生 応援団部員に「タリウム入りジュース」飲ます?
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