Mac向けにRとIDEであるRStudio、そしてサーバにインストールしてブラウザベースで使用できる RStudio Server のインストール方法についてまとめました。
Rのインストール
Rは統計解析向けのプログラミング言語です。Rをインストールするには CRAN のサイト The Comprehensive R Archive Network からPCに合わせたパッケージをダウンロードしてインストールするか、Homebrew を使用します。
Homebrew-cask を使用する場合は次の通りです。これは上記の CRAN からインストールするのと同じですのでGUIツールも使えます。
$ brew install caskroom/cask/brew-cask $ brew cask install r
もうひとつ homebrew-science という科学系のリポジトリからインストールする事も可能です。こちらの場合はGUIツールが含まれません。
$ brew tap homebrew/science $ brew install r
ちなみに CentOS にインストールしたい場合は次の通り。インストール先は/usr/lib64/R
です。
$ rpm -ihv http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/epel/6/i386/epel-release-6-8.noarch.rpm $ yum -y install R
インストールできたらターミナルでr
を実行してみましょう。
$ r R version 3.2.1 (2015-06-18) -- "World-Famous Astronaut" Copyright (C) 2015 The R Foundation for Statistical Computing Platform: x86_64-apple-darwin14.4.0 (64-bit) R は、自由なソフトウェアであり、「完全に無保証」です。 一定の条件に従えば、自由にこれを再配布することができます。 配布条件の詳細に関しては、'license()' あるいは 'licence()' と入力してください。 R は多くの貢献者による共同プロジェクトです。 詳しくは 'contributors()' と入力してください。 また、R や R のパッケージを出版物で引用する際の形式については 'citation()' と入力してください。 'demo()' と入力すればデモをみることができます。 'help()' とすればオンラインヘルプが出ます。 'help.start()' で HTML ブラウザによるヘルプがみられます。 'q()' と入力すれば R を終了します。 >
RStudioのインストール
RStudioはR用のIDEです。日本語には対応してませんが(非公式ではあるみたい)Rを使うなら入れておきましょう。
インストールは公式の RStudio からダウンロードしてインストールするか、こちらも Homebrew でインストール可能です。
$ brew install caskroom/cask/brew-cask $ brew cask install rstudio
インストールできたら Launchpad にアプリが追加されてますので起動します。
RStudio Serverのインストール
RStudio Serverは、リモートのLinuxサーバ上で実行されているRのバージョンに、ブラウザベースのインターフェイス(RStudio IDE)を提供することができます。コードの共有や性能のいいサーバー上で実行させたりと、非常に使いやすそうです。
Getting Started – RStudio Support
まずはサーバにログインして R と RStudio Server をインストールします。サーバは CentOS 6.6 です。
# rpm -i http://ftp.riken.jp/Linux/fedora/epel/6/x86_64/epel-release-6-8.noarch.rpm # yum -y install R # wget https://download2.rstudio.org/rstudio-server-rhel-0.99.467-x86_64.rpm # yum install -y --nogpgcheck rstudio-server-rhel-0.99.467-x86_64.rpm
RStudio - Download RStudio Server
R と RStudio Server は以下のディレクトリにインストールされます。
# ll /usr/lib64/R/ total 44 drwxr-xr-x. 3 root root 4096 Jul 25 06:49 bin -rw-r--r--. 1 root root 18011 Jun 18 17:56 COPYING drwxr-xr-x. 2 root root 4096 Jul 25 06:49 etc lrwxrwxrwx. 1 root root 15 Jul 25 06:49 include -> ../../include/R drwxr-xr-x. 2 root root 4096 Jul 25 06:49 lib drwxr-xr-x. 32 root root 4096 Jul 25 06:49 library drwxr-xr-x. 2 root root 4096 Jul 25 06:49 modules -rw-r--r--. 1 root root 46 Jun 18 17:56 SVN-REVISION # ll /usr/lib/rstudio-server/ total 248 drwxr-xr-x. 4 root root 4096 Jul 25 06:54 bin -rw-r--r--. 1 root root 35056 Dec 17 2014 COPYING drwxr-xr-x. 7 root root 4096 Jul 25 06:54 extras -rw-r--r--. 1 root root 5757 Apr 25 05:24 INSTALL -rw-r--r--. 1 root root 169407 Jul 13 16:53 NOTICE drwxr-xr-x. 4 root root 4096 Jul 25 06:54 R -rw-r--r--. 1 root root 1972 Dec 17 2014 README.md drwxr-xr-x. 10 root root 4096 Jul 25 06:54 resources -rw-r--r--. 1 root root 494 Jul 13 17:18 SOURCE -rw-r--r--. 1 root root 9 Jul 13 16:53 VERSION drwxr-xr-x. 9 root root 4096 Jul 25 06:54 www drwxr-xr-x. 2 root root 4096 Jul 25 06:54 www-symbolmaps
インストールしたら自動で起動してるのでhttp://<server-ip>:8787
にアクセスします。今回はローカルに仮想マシン立ててやってるので必要ならポートを開けたりの作業をしてください。
# netstat -taopn | grep 8787 tcp 0 0 0.0.0.0:8787 0.0.0.0:* LISTEN 619/rserver off (0.00/0/0)
アカウントは Linux のユーザーをそのまま見にいってるので、作成しているユーザーでログインします。
以上で終了です。簡単ですね。キャプチャは ggplot を使ってみた状態です。