ドメインとは?どんな種類がある?独自ドメインを取得するメリットも解説
ドメインとは、インターネット上におけるWebサイトなどを特定するアドレス、つまり住所のようなものです。しかし、それだけではわかりにくいという方も多いはずです。
本記事では、初心者向けにドメインの基礎知識を簡単に解説しています。ドメインの種類や、独自ドメインを取得するメリット、ドメイン名の決め方なども紹介しています。ぜひ参考にしてください。
目次
ドメインとは
ドメインとは、インターネット上にあるWebサイトなどを特定する「住所」のようなものです。
本来、Webサイトの住所を識別するためには、「123.456.78.912」といった「.(ドット)」で区切られた「IPアドレス」が用いられます。コンピューターにとってわかりやすい住所でも、人が見るとただの数字の羅列です。それをわかりやすくするために「ドメイン」に変換しています。
独自ドメインと共有ドメインの違い
独自ドメインは、業者に申し込んで自由な文字を設定できます。企業が運営するWebサイトの大半は、独自ドメインになっているでしょう。
共有ドメインは、サービス運営会社が所持しているドメインを複数ユーザーで使います。はてなブログやアメブロなどのサービスが共有ドメインです。
ドメインとメールアドレスの違い
メールアドレスは、電子メールを送受信する際に利用者を特定するものです。「アカウント名@ドメイン名」で構成されています。
インターネット上の住所となるドメインとメールアドレスは全く別物ですが、メールアドレスにドメイン名が使われているので混同して覚えている人も少なからずいます。
URLやパーマリンクとの違い
URL・ドメイン・パーマリンク・ディレクトリ・スラッグの違いを上記の画像にまとめました。URLの中で「.」や「/」で区切られている部分によって名称が異なります。なお、ドメイン以降は、コンテンツやページごとで変わります。
ドメインの種類
ドメインを取得する際、「.jp」や「.com」など「TLD(トップレベルドメイン)」というものを選ぶ必要があります。これは、国・企業・ジャンル別など様々な種類があります。
具体的には4種類に分けられます。それぞれどんなTLDがあるのか代表的なものを紹介していきます。
分野別トップレベルドメイン(gTLD)
分野別トップレベルドメイン(gTLD)は、名前の通りあらゆる分野ごとに分かれており、世界中の誰もが自由に取得できます。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.com | 商用サービスや企業向け |
.net | ネットワーク関連のサービス向け |
.info | 情報発信や口コミ向け |
.biz | ビジネスや企業向け |
.edu | 教育機関用 |
.org | 非営利団体が運営するサイト |
企業が取得する場合は「.com」が最も人気が高いと言えるでしょう。
新ドメイン(新gTLD)
新ドメイン(新gTLD)は、2012年以降に新しく作られたドメインです。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.site | webサイト全般 |
.blog | ブログサイト向け |
.app | アプリやゲーム向け |
.cloud | クラウド・IT向け |
.shop | ECや商売関連向け |
.travel | 旅行業者向け |
.name | 個人・芸名・キャラ名など名前関係 |
.tokyo | 東京都関係のサイト |
「.com」や「.net」では取得できなかった文字列でも登録できる可能性があります。
国コード別トップレベルドメイン(ccTLD)
国コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、国や地域を表すトップレベルドメインです。基本的に「.jp(日本)」や「.uk(イギリス)」などその国に所属する企業(団体)・個人しか登録できませんが、中には費用さえ払えば国に関係なく取得できるものもあります。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.jp | 日本に住所を有する企業・個人 |
.us | アメリカに住所を有する企業・個人 |
.gb | イギリスに住所を有する企業・個人 |
.cn | 中国に住所を有する企業・個人 |
.it | イタリア/EEA圏内に住所を有する企業・個人 |
.in | インド/世界中で取得可能 |
.bz | ベリーズ/世界中で取得可能 |
2024年12月時点で、ccTLDは計251ヵ国(地域)分あります。
属性型JPドメイン
属性型JPドメインは、日本で使われる特殊な国コードトップレベルドメインです。「.〇〇.jp」という表記となり、1組織1種類のみの登録が可能です。
ドメイン | 用途・特徴 |
---|---|
.co.jp | 日本国内で登記している企業向け |
.ne.jp | 日本国内のネットワークサービス向け |
.or.jp | 財団・社団・特殊法人向け |
.ed.jp | 保育園~高校・専門の初等中等教育機関向け |
.ac.jp | 大学・職業訓練校・学校法人など高等教育・学術研究機関向け |
.lg.jp | 地方公共団体向け |
.or.jp | 財団・社団・特殊法人向け |
..gr.jp | 個人・任意団体向け |
法人登記を行っているのであれば「.co.jp」が最も人気があるドメインとなっています。
独自ドメインを取得する4つのメリット
オリジナルの名前にできる独自ドメインを取得するメリットは4つです。
- 社名やサービス名など自由に設定できる
- 認知度・信頼性の向上に繋がる
- ドメインパワーがSEOに関係する
- ずっと使い続けられる
それぞれのメリットについて解説していきます。
社名やサービス名など自由に設定できる
ドメインは、社名やサービス名などを自由に設定できます。企業のオリジナルとして利用できるのは嬉しい限りです。コーポレート、サービスサイトなどを分けて設定するなど、用途に合わせて良い名称を付けてみてください。
認知度・信頼性の向上に繋がる
独自ドメインは、企業の認知度・信頼性の向上にも繋がります。企業名・サービス名がそのままドメインに設定されているケースが多いからです。メールアドレスにもドメインが使用されるので、覚えてもらえる機会は無数にあります。ブランディングにも役立つことでしょう。
ドメインパワーがSEOに関係する
SEOとは検索エンジン最適化の略称です。要するに「Google検索で上位表示を目指す」ことを意味します。近年、このSEOにはドメインパワーも重視されています。ドメインパワーとは、そのWebサイトが保有する信頼性や権威性などの総合力のことです。
共通ドメインの場合は運営元のサイトの評価に付随しますが、独自ドメインは自分たちのサイトだけの評価となります。短期間でドメインパワーを上げることは難しいですが、何年も時間をかけて積み上げた評価は崩れにくい強固なものとなります。
ずっと使い続けられる
共通ドメインの場合は運営元がサービス終了すると使えなくなります。今まで積み上げてきたSEO評価が全て吹き飛ぶリスクがあります。一方で独自ドメインは他サービスの影響を受けません。自社でサイトを閉鎖しない限りは、ずっと使い続けられます。
ドメイン名の決め方
ドメイン名は、1度決めたら新規取得しない限りは変更できません。そのため慎重に決める必要があります。以下の4つのことに気を付けてドメイン名を決めましょう。
- 社名やサービス名などわかりやすいものにする
- できる限り数字を使わない
- 長くなりすぎない
- 商標権やNGワードに注意
ドメイン名を決めるポイントについて解説していきます。
社名やサービス名などわかりやすいものにする
ドメイン名はわかりやすいものが1番良いです。企業名・サービス名など、覚えてもらいたい名称を付けると良いでしょう。
なお、ドメイン名は他と同じものが取得できません。名前の候補を2つほど上げておき、ネット上やドメイン管理会社が用意しているツールを使って被りがないか確認してください。
できる限り数字を使わない
ドメイン名にはできる限り数字を使わないほうが良いです。「o/0」「l/1」など似ているものが混同しやすい、名前でのブランディングができない、不正なフィッシングサイトと誤解されやすいなどのデメリットが多いからです。
長くなりすぎない
ドメイン名に文字制限はありませんが、覚えてもらいやすさを優先して長くなりすぎないようにしましょう。URLが長くなると、名刺やメールの署名に表記しにくいなどの弊害もあります。
商標権やNGワードに注意
ドメイン名は早い者勝ちですが、商標登録されているものは避けてください。商標権の侵害に当たるので、最悪な場合は裁判に発展します。
また、セキュアなネットワークを提供する非営利団体「ICANN」によって、NGワードが設定されています。国名や重要な機関の名称、公序良俗に反する言葉、2文字のワードなどが当てはまります。発覚した場合は、ドメイン取得自体が取り消しされる可能性もあります。
まとめ
ドメインの基礎知識に関して紹介してきましたがいかがでしたでしょう。日本企業が取得するなら無難に「.jp」か「.com」で十分と言えます。他社と差別化したい、取得したいドメインがある場合は、必要に応じて違うものを選ぶと良いです。
ただし、共通ドメインは避けて独自ドメインを取得すべきです。SEO対策としても、ブランディングの観点からしても、共有ドメインはデメリットでしかありません。
RANKING ランキング
- WEEKLY
- MONTHLY
UPDATE 更新情報
- ALL
- ARTICLE
- MOVIE
- FEATURE
- DOCUMENT