4630万円誤送金問題 古市憲寿氏は過熱報道に苦言「本当に悪い人を見過ごす危険性はないのかな」

[ 2022年5月18日 18:36 ]

フジテレビ
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 社会学者の古市憲寿氏が18日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金4630万円を誤って1世帯に振り込み、町が返金を求めている問題について私見を語った。

 世帯主の男性(24)は金を「ネットカジノで使った」と話しており、当初は返金を拒否。しかし、代理人弁護士はこの日、男性が「少しずつでも返していきたいと思います」と返金の意思を示していることを明かした。阿武町は男性を相手取り、返還を求めて民事提訴している。

 番組が伝えたこの男性の口座の出納記録によると、当初665円の残高だった口座に、4月8日に給付金の10万円、次に誤送金の4630万円が町から振り込まれている。古市氏は「もともと665円しかなかったところに4640万円ですか?振り込まれたら、ちょっとおかしくなってもおかしくないなと思うんですね」と、男性の心理を分析した。

 一方で、「このニュースが、コロナで得をした人をたたく象徴的な事件として扱われすぎているような気がして」と、過熱報道には苦言を呈した。「実際、幽霊業者の問題とか、給付金の詐欺であるとか、コロナ予備費が適切に使われているかとか、本当はもっともっと調べるべきところがたくさんある」と、追及すべき点を指摘。「ちょっとマスコミがこのニュースだけにフォーカスしすぎていると、逆に他の本当の悪い人を見過ごしてしまう危険性はないのかなという気はしますね」と懸念した。

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