大阪市の姉妹都市の米カリフォルニア州サンフランシスコ市が慰安婦像と碑文を公共物化したことについて、吉村洋文市長は24日、「寄贈受け入れをやめてほしいという姉妹都市としての要請を、みじんたりとも受け入れてもらえなかった。非常に残念だ」と述べ、改めて年内に関係を解消することを明言した。市役所で記者団の取材に答えた。
吉村市長はエドウィン・M・リー市長との面会を要望していたが、23日に「慰安婦像に関する用件であれば議論や交渉、面会の余地はない」とする連絡がサンフランシスコ市からあったという。
また、市議会による寄贈受け入れの決議可決から10日後の自動執行ではなく、リー市長が期限前の22日(現地時間)に承認の署名を行ったことについては、「結果としては同じだが、積極的に署名するということは、リー市長も世界に像と碑文を見聞したいという思いなんだと感じた」と述べ、「信頼関係は完全に破壊された」として解消を決断したとした。