「110番の日」(10日)を前に、府警は6日、昨年の110番の受理状況をまとめた。総受理件数は前年に比べて0・2%増の122万5127件。そのうち、いたずら・無言電話などの緊急性のない電話は35万9363件で、全体の約3割を占めた。嘘の被害申告など、悪質な通報をめぐる摘発は42件にのぼり、前年比19件増だった。府警は「110番は緊急電話。適切な利用を求めたい」としている。
府警通信指令室によると、1日の平均受理件数は3357件(前年比7件増)で、26秒に1回のペース。一方、府警は悪質な通報に対する摘発を強化しており、昨年6月には、いたずらで「茨木市の商業施設に爆弾を仕掛けた」と110番した同市の男(44)を偽計業務妨害容疑で逮捕するなど、1年間で42件を摘発した。
また緊急性のない110番は、「部屋にゴキブリが出た」「クーラーの電源の入れ方が分からない」などの内容があったという。