ラジオ大阪など在阪3局、来春からFM補完放送 「災害時にも重要な役割」

 ラジオ大阪(OBC)、MBSラジオ、ABCラジオの在阪AMラジオ3局は27日、ビルの谷間などの都市型難聴対策として、FM波でAMと同じ放送を流す「FM補完放送」を平成28年3月ごろから開始すると発表した。

 この日、総務省近畿総合通信局から補完中継局の予備免許が交付。3局は生駒山にアンテナを設置し、今年12月に試験放送を開始する予定。その後、本免許の交付を受け、来年春には本放送を始める予定という。

 周波数はOBCが91・9、MBSが90・6、ABCが93・3メガヘルツ。出力は7キロワットで、大阪府のほぼ全域と兵庫県、京都府、和歌山県と奈良県の一部で聴くことができる。

 徳永社長は「都市型難聴対策は長年の懸案だっただけに画期的。大規模災害に果たす役割も重要になってくる。これからのラジオの新しい形をイメージするヒントにしたい」と話した。

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