インターネット上の仮想商店街「ヤフーショッピング」に出店している家電通販サイト「まいど」の運営会社が、大量の架空注文でヤフーから不正にポイントを取得する架空循環取引をしていた疑いがあることが6日、分かった。ポイントが使われることでヤフーは数億円の被害を受けていたとみられ、同社は詐欺罪で警視庁に告訴することを検討している。
関係者によると、運営会社はヤフーと取引金融機関に、事業継続を断念し廃業する意向を伝えた。ヤフーショッピングの「まいど」は6日、「閉店いたしました」とサイト上で表示した。
運営会社は、ヤフーショッピングでの架空循環取引以外にも、売り上げ水増しなどの大がかりな粉飾決算をしていた疑いが強い。
ヤフーは出店者に、売り上げの最低1%分のポイントを出店者の負担で利用者へ還元するよう求めている。出店者は1~15%の間で還元率を設定できるが、ポイントが5~10倍になる随時開催のキャンペーン時は、ヤフーがポイントの増額分を負担する仕組みになっている。