丹波竜の化石発見から10年になるのを記念し、丹波市は同市山南町の丹波竜化石工房「ちーたんの館」に、巨大な全身骨格のレプリカを展示する。4月中に同館内をリニューアル後、同月末からの大型連休にあわせてお披露目される。
出現する全身骨格レプリカは、体長約15メートルの大きさ。見つかった化石から推定される丹波竜(竜脚類)と等身大で、200片以上の大小のパーツを合わせて組み立てられる。
丹波竜の化石は平成18(2006)年、同館近くの白亜紀前期(約1億1千万年前)の篠山層群と呼ばれる地層から発見され、これまでの発掘調査で脳が入っていた脳函や肋骨、胴椎などが見つかっている。
10周年にあわせ、すでに同館の壁に展示されている丹波竜の骨格を示したウォールマウントレプリカ、触って恐竜化石を実感できるハンズオン標本も充実。
同市によると、4月13日から休館して全身骨格レプリカの設置など展示の模様替えなどを行い、同29日にリニューアルオープンする予定としている。
現在、最小恐竜(獣脚類)か鳥類のものとみられる世界でも希少な卵化石を特別展示中(今月31日まで)だが、同市恐竜・観光振興課は、「全身骨格のレプリカは迫力満点。化石発見10周年の恐竜の里、丹波の魅力アップにつなげたい」としている。