学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑惑があるとの朝日新聞報道に関し、財務省は8日午前、参院予算委員会の理事会に対し、決裁文書原本のコピーを提出した。ただ、コピーは財務省が昨年、国会議員に示した開示した文書とチェックマーク以外は同じ内容だった。
他の文書の存否について財務省側が「(コピーは)今現在、近畿財務局にあるすべて」と明言しなかったため、野党側は書き換え疑惑は払拭されないとして強く反発した。
立憲民主党の蓮舫参院国対委員長は理事会後、記者団に対し「1ミリどころか0・1ミリも前に進んでいない。既に明らかになっていることを『実はありました』といわれても、とても納得できない」と述べ、財務省の対応を批判した。