石原慎太郎元東京都知事が26日、自民党都連が党本部で開いた会合に出席し、都知事選(31日投開票)に立候補しているジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=について「売国奴」、小池百合子元防衛相(64)についても「嘘つき」「大年増の厚化粧」と述べ、激しく批判した。
かつて自民党で長く国会議員を務めた石原氏は、都知事を辞任後、日本維新の会などで衆院議員を務めた。久々に古巣を訪れたのは、自民、公明、日本のこころ各党が推薦する増田寛也元総務相(64)の応援のためだった。
石原氏はまず、鳥越氏について「売国奴だ、こいつは」と断言。中国に尖閣諸島(沖縄県石垣市)を攻め込まれた場合の対応をめぐり、鳥越氏が過去に「自衛隊が出動したら人が死ぬ。そんなことだったら尖閣なんか中国にくれてやったらいい」と発言したとして、「こんなばかなことを言うやつが東京を代表したり日本人を代表しておこがましいことができるか」と怒りをあらわにした。
矛先は小池氏にも向けられた。「もう一人、大年増の厚化粧がいる。あの人は嘘つきだ」と言い放った。また、小池氏が石原氏に都知事選出馬を促されたと発言しているとして「全くそんな覚えはない。虚言癖で困ったものだ」と否定した。
会合には、自身の長男で都連会長の石原伸晃経済再生担当相も出席。慎太郎氏は、小池氏が都連執行部に無断で出馬表明した経緯を念頭に「そこに私の息子がいて苦労している」と述べ、ねぎらう場面もあった。