小渕氏疑惑、安倍政権を揺るがしかねず 女性政策に影響も

小渕氏疑惑、安倍政権を揺るがしかねず 女性政策に影響も
小渕氏疑惑、安倍政権を揺るがしかねず 女性政策に影響も
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 小渕優子経済産業相は16日、自身が関係する政治団体の不透明な収支の釈明に追われた。詳細は「確認中」と繰り返したが、公職選挙法違反の可能性について自ら言及。進退問題に発展する可能性もあり、「女性の活躍」を掲げる安倍晋三政権に大きな痛手となりかねない。

 「週刊誌に私の記事が出ます。ご迷惑をおかけし、申し訳ありません」

 政治資金問題を取り上げた週刊新潮が発売される前日の15日。小渕氏は所属する自民党額賀派(平成研究会)の額賀福志郎会長や党幹部に相次いで電話をしてわびた。

 額賀派は16日の派閥総会で小渕氏を支えていくことを確認したが、同派幹部は記者団に、「まさかと思った。小渕氏を信じるしかない」と力なく語った。

 小渕氏自身、対応に苦慮しているのが実情だ。16日の参院経済産業委員会では支持者向けの観劇会の2千万円以上の差額以外にも疑惑が噴出した。

 民主党の安井美沙子氏は、小渕氏の政治資金管理団体が本来事務所の維持に充てる「事務所費」や政治活動に使う「組織活動費」として、著名デザイナーのブランド品、ベビー用品、ネギなどに支出していると指摘。小渕氏は「今の段階で確認できていない」と繰り返した。

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