米、フレーバー電子たばこ禁止へ 

 【ワシントン=住井亨介】トランプ米政権は11日、ハーブの風味などフレーバーが付いた電子たばこの販売を禁止する方針を明らかにした。米国では中高生など若者の間で電子たばこの吸引が急速に広がっており、フレーバーは若者をひきつけるためだとして問題視されていた。

 トランプ大統領は同日、ホワイトハウスで記者団に対して「電子たばこは非常に危険だ。人々が亡くなっており、われわれは強力な規制を導入する」と述べた。

 ニコチンを含まないものが一般的な日本と違い、米国の電子たばこはニコチンを含む液体を専用の装置で加熱して蒸気を吸入する。

 11日付の米ワシントン・ポスト紙によると、電子たばこの使用との関連が疑われる深刻な肺疾患による死者は全米で6人。米疾病対策センター(CDC)によると、電子たばことの関連が疑われる肺疾患の患者は今月6日までで450人おり、多くが大麻に含まれる成分の入った液体を使っていたという。

 CDCは肺疾患の詳しい原因を特定できていないとしているが、原因究明が行われている間は電子たばこの使用を控えるよう訴えている。

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