中国バブル崩壊か 上海株が6%超の大幅続落、1週間では13%超の暴落

 【上海=河崎真澄】中国の上海株式市場で19日、市場全体の値動きを示す上海総合指数が4478・36で引け、前日終値比6・4%の大幅続落となった。同指数は今週5日間では前週末比で13%を超える下落。ロイター通信によると、週間ベースでは2008年の金融危機以来の下げ幅を記録した。

 上海株は、同指数が2000台で停滞していた昨年秋から急騰を続け、今月に入って7年ぶりに同指数が5000を超え、年初来では約2倍となった。

 不動産市況の悪化で行き場を失った個人投資家のマネーが思惑買いで株式市場になだれ込み、これが新規参入の個人を誘発。買いが買いを生む雪だるま式の市場膨張となっていた。

 一方で、輸出や投資、個人消費など中国経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は低調で、今年1~3月に7・0%だった経済成長率は4~6月に、6年ぶりに7%を割り込んだとの見方も出始めている。このため「高値警戒感による売りが出て新規参入組のパニック売りも一部で引き起こした」(市場関係者)という。

 上海株式市場は、経済実態が伴わなず、個人投資家の思惑が相場を左右する。週明け以降、さらなる動きも予想される。

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