主張

次期指導要領 日本に誇り持てる教育を

 次代を担う子供たちの学習内容はどう変わるか。次期学習指導要領で、高校の歴史教育を見直し、近現代史を重視した新科目を導入することが検討されている。

 何よりも誇りを持って、自国の歴史や文化を学べる内容にしてもらいたい。

 学習指導要領は、小中高校の教科書や教育内容の基準となるものだ。5~7年後の順次実施を目指し、中央教育審議会で検討が進められている。

 文部科学省が公表した素案で注目点の一つは、高校で世界史の代わりに、新科目「歴史総合」を必修とすることだ。世界の動きのなかで日本の歴史を学び、とくに近現代史を重視した科目となる。

 現在高校では世界史が必修で、選択の日本史を学ばずに卒業する生徒が少なくない。歴史の授業では明治以降の近現代史があまり教えられず弱点とされてきた。

 国際化で日本の歴史、文化に理解を深める重要性は増しているだけに新科目には意味がある。しかし、どんな教科書がつくられ授業が行われるか内容が問われる。

 教科書では日本が先の大戦で諸外国に与えた被害を一方的に強調するなど自虐史観が問題となってきた。高校でその傾向が強い。

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