主張

高校野球100年 日本の夏の文化を次代へ

 歴史の重さに、改めて思いをいたす。

 1915(大正4)年8月、大阪の豊中球場で第1回全国中等学校優勝野球大会が開催された。全国高校野球選手権大会の前身である。100年の歴史を経て、日本の夏に欠かせぬ文化として定着した。

 技術を上回る全力プレーや、勝利のための自己犠牲、敢闘精神がドラマを生み、汗と涙と泥まみれのユニホームが見る人の心を揺さぶってきた。「夏の甲子園」を今後も楽しめる社会や時代でありたい。

 100年の節目の大会が「第97回」なのは、戦争による中断があったためだ。この間、沢村栄治(京都商-巨人)、吉原正喜(熊本工-巨人)、嶋清一(和歌山・海草中-明大)ら、多くの元球児も戦死した。

 毎年、甲子園では「8月15日正午」に試合を中断し、戦争の犠牲者に黙祷(もくとう)する。現役球児には先輩らの死を悼み、今、野球ができる喜びをかみしめてもらいたい。

 今年の開会式は70年前、広島に原爆が投下された「8月6日」に行われた。第1回大会の優勝校、京都二中を前身とする鳥羽高校の梅谷成悟主将は「次の100年を担う者として、8月6日の意味を深く胸に刻み、甲子園で躍動することを誓います」と宣誓した。高校生が70年前の戦争を考える機会としても意義深い。

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