韓国・釜山発のフェリーから愛媛県沖の海上に投下して金地金計約40キロ(約5億1820万円相当)を密輸したとして、第7管区海上保安本部(北九州市)などは19日までに、関税法違反(無許可輸入)の疑いで、愛知県岡崎市の会社役員、山中政則容疑者(54)や高知県土佐市のアルバイト、森田良二容疑者(56)ら男女計13人を逮捕した。このうち9人は韓国籍。
門司税関(北九州市)は同日までに、13人のうち、山中、森田両容疑者ら11人について、今回の事件で密輸した金地金に対する消費税など計約5180万円を免れたとして、消費税法違反などの罪で福岡地検小倉支部に告発した。
13人の逮捕容疑は共謀し、11月7日、釜山港で金地金40個入りのキャリーケースを携行し、大阪南港行きのフェリーに乗船。翌8日未明に愛媛県今治市沖の海上で投下し、あらかじめ付近で待機していた小型船が回収した上で今治市内に着岸して陸揚げし、税関に申告せず輸入したとしている。7管などによると、海上で回収する様子を張り込み中の捜査員が確認。税金分の利ざやを稼ごうとしたとみられる。