川に転落前「背中や腕押した」 20歳の被告が弁護士に説明 旭川女子高生殺害事件

被告らが女子高校生を転落させたとされる北海道旭川市内の橋=6月
被告らが女子高校生を転落させたとされる北海道旭川市内の橋=6月

北海道旭川市で4月、女子高校生=当時(17)=がつり橋から川に転落させられ殺害された事件で、殺人罪などで起訴された無職、小西優花被告(20)が弁護人に対し、橋の上で高校生の背中や腕を押したと説明していることが17日分かった。弁護人が旭川市で記者会見して明らかにした。「それがきっかけで落ちたかどうかは分からない」とした上で、起訴内容を認める方針を示した。

事件では小西被告のほか、無職、内田梨瑚被告(22)が同罪などで起訴された。捜査関係者によると、被告らは当初、突き落とすといった直接的な行為はしていないと主張したといい、検察は起訴状で、暴行などにより極度に畏怖した高校生を橋の欄干に座らせ「落ちろ」と言ったと指摘した。

小西被告は当時19歳で、改正少年法で起訴後の実名報道が可能な「特定少年」に当たる。来年2月27日に裁判員裁判初公判が行われ、弁護人は会見で、事実関係を争わず情状酌量を求める方針を明らかにした。

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