K-POP無料公演の費用含む補正予算案を可決 奈良県議会 山下知事「有料化も選択肢」

補正予算が成立し、記者会見する奈良県の山下真知事=16日午後
補正予算が成立し、記者会見する奈良県の山下真知事=16日午後

奈良県が来年10月に予定している韓国のK-POPアーティストによるコンサートの費用約2億5千万円を盛り込んだ令和6年度一般会計補正予算案は、16日の県議会本会議で可決された。一部議員がコンサートの費用対効果を疑問視し、関連予算を削除した修正案を提出したが、反対多数で否決。原案に賛成した議員も減額を求めたため、山下真知事は経費節減を目指す考えを示した。

イベントは韓国・忠清南道との文化交流の一環として、奈良公園(奈良市)で無料コンサートなどを開催し、9千人規模の来客を見込む。会場設営費などの事業費は約2億7千万円に上り、このうちの約2億5千万円を7年度に執行する債務負担行為として今回の補正予算案に盛り込んだ。

本会議では、自民党系会派の5人が修正案を提出し「一過性のイベントで多額の費用を要するため、県民の理解を得られない」と主張したが、否決された。原案は賛成多数で可決されたものの、自民会派のうち賛成した議員や与党会派の日本維新の会の議員らが、支出額の縮減などを求める申し入れ書を提出した。

山下氏は議会閉会後に記者会見し、「イベントの有料化も選択肢に含めて協議し、7年度当初予算案に経費節減した修正案を盛り込みたい」と話した。

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