埼玉県川口市内で女子中学生に性的暴行をして執行猶予中だった在留クルド人の男が、再び性暴行の容疑で逮捕、起訴された事件で、県警は性犯罪の再犯にもかかわらず2度目の事件を発表していなかった。県議会議員が県警に説明を求めた際も応じず、この県議は「幼い少女が被害にあった重大事案。なぜ隠すのか非常に問題であり、議会でも事実確認したい」と話した。
不同意性交罪に問われているのは、さいたま市南区大谷口の無職、ハスギュル・アッバス被告(21)。今年1月に川口市内で女子中学生に性的暴行をして懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けながら、執行猶予中に再び12歳の少女に性的暴行をしたとして不同意性交の容疑で逮捕、起訴され公判中。難民認定申請中で、入管施設への収容を一時的に解かれた仮放免中だった。
事件の情報は警察が発表していないにもかかわらず、SNS(交流サイト)などを通じて拡散、一部サイトでは「県警はクルド人だから発表しないのか」「外国人にやさしい埼玉県警」などの批判が殺到していた。
こうした動きを受けて埼玉県の諸井真英県議(無所属)が県警本部に説明を求めたところ、約2週間後に県警の議会担当者が「県警として広報していないため、警察としてはお話しできない」と回答。「被害者のプライバシーに配慮した上で、事実関係だけでも確認させてほしい」と再度求めたが、県警の対応は変わらなかったという。
諸井県議は「幼い少女が埼玉県内で立て続けに事件に遭っている。こんな重大事案をなぜ発表しないのか。県議会議員にさえ説明できないのか。非常に問題であり議会でもしっかり事実確認したい」と話している。
事件を扱った武南署幹部は取材に対し、「被害者の意向を強く尊重して発表しなかった」と話している。
県警はハスギュル被告の1度目の逮捕の際は、逮捕当日に発表していた。容疑も同じ不同意性交だった。
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