旧ソ連ジョージア(グルジア)の議会総選挙で親ロシアの与党「ジョージアの夢」が約54%を得票したとの選挙管理委員会の暫定結果を巡り、親欧州連合(EU)のズラビシビリ大統領は27日「選挙結果を認めない」と述べた。「ロシアが仕掛けたハイブリッド戦争だ」とも非難した。地元メディアが伝えた。
ズラビシビリ氏は街頭での抗議活動を呼びかけており、情勢が不安定化する恐れがある。総選挙はジョージアが親ロシアか親EUのどちらの路線を進むのかを占うものとして、注目されていた。
野党「統一国民運動」などは投開票が行われた26日、与党による不正が多数確認されたとして「不正選挙の結果を認めない」と表明し、ズラビシビリ氏と協議していた。ただジョージアは議院内閣制で、大統領の権限は弱い。
ズラビシビリ氏は「票の改ざんなどが行われ、隠蔽のため現代技術が駆使された」と指摘した。(共同)