自民総裁選小泉氏22%で首位、石破氏21% 「自公政権の継続」52%に急増 世論調査

記者団の取材に応じる自民党の小泉進次郎元環境相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)
記者団の取材に応じる自民党の小泉進次郎元環境相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が24、25両日に実施した合同世論調査で、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)の候補として名前が挙がる議員12人のうち、誰が次期総裁にふさわしいかを尋ねたところ、小泉進次郎元環境相が22・4%でトップだった。2位は石破茂元幹事長で21・6%。以下、高市早苗経済安全保障担当相10・8%、河野太郎デジタル相7・7%、上川陽子外相4・2%、小林鷹之前経済安保相3・6%-などと続いた。

首相の退陣表明 85%が「妥当」

退陣を表明した岸田文雄内閣の支持率は前回調査(7月20、21両日)比1・0ポイント増の26・1%で、不支持率は70・1%(前回比1・2ポイント増)だった。

岸田首相の退陣の判断については85・0%が「妥当だった」と回答。自民党支持率は33・0%で、前回比7・9ポイント増となった。次期衆院選後の政権については「自民、公明中心の政権の継続」が52・6%(同13・3ポイント増)で、「今の野党を中心とした政権交代」は36・8%(同9・2ポイント減)だった。「政権交代」を期待する回答は前回調査まで4カ月連続で上回っていたが、逆転した。

また、自民総裁選で議論を深めてほしい政策課題を聞いたところ、「物価高・賃上げ・景気対策」が59・7%で最多。「年金・医療・介護」が35・9%、「子供・子育て支援」が29・3%、「政治とカネの問題」が25・7%-といった順となった。

次の立民代表は野田元首相がトップ

一方、立憲民主党代表選への関心の有無について尋ねたところ、「あまりない」「全くない」は計57・0%で、「大いにある」「ある程度ある」の計42・8%を上回った。誰が次期代表にふさわしいかの質問では、野田佳彦元首相が20・1%で最多。次いで枝野幸男前代表が16・4%、泉健太代表は6・6%で3位だった。

衆院解散・総選挙をいつ実施すべきかの質問では、「年内」47・1%(同2・7ポイント増)▽「来年10月の衆院議員の任期満了近く」27・2%(同3・3ポイント減)▽「来年の早い時期」20・0%(同1・5ポイント減)-の順となった。

政府は「南海トラフ地震臨時情報」で1週間注意を呼びかけたが、期間の長さについては72・2%が「妥当だ」と回答した。日銀が政策金利である短期金利を0・25%程度に引き上げる追加利上げを決めたことは「大いに評価」と「ある程度評価」が計61・1%だった。6月の実質賃金が前年同月比でプラスに転じ、今後も物価上昇を上回る賃上げが続くと思うかを尋ねたところ、「続かない」(59・0%)が「続く」(35・3%)を上回った。

調査では内閣支持率に関し、答えが不明確な場合は「どちらかと言えば」と再度、質問して回答を得た。

質問と回答(8月24~25日)

自民支持層3割が次期総裁に小泉進次郎氏

現職党首が3位…立民代表選へ苦境の泉健太氏

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