ひろゆきならぬ「ひまゆき」で情報発信 群馬県の山本一太知事がTikTok配信開始

「ひまゆき」に扮しながらTiKTokで配信する群馬県の山本一太知事(画像はgunma_governor_yiから引用)
「ひまゆき」に扮しながらTiKTokで配信する群馬県の山本一太知事(画像はgunma_governor_yiから引用)

群馬県の山本一太知事(66)が、中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のアカウントを今年から開設し、インターネット掲示板「2ちゃんねる」の開設者、ひろゆきこと西村博之氏をイメージしたキャラクターに扮しながら県政の課題などの質問に答える動画を次々と配信している。動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信している西村氏の動画と同様に、質問に対して饒舌に語る姿はユニークだ。若い世代への情報発信を目的とした今回の取り組みについて、山本氏も「是非期待していただきたい」と意気込んでいる。

黄色いパーカーにつけひげも

「最近、『政治とカネ』の問題がよく取り上げられていますが、悪いことをしないと政治家って続けられないのでしょうか」

政治に関する率直な質問に対し、黄色いパーカーとあごひげをつけた山本氏が扮する「ひまゆき」は「長く政治家をやっていても、信用できる政治家はいるんじゃないかなと思います」などと回答した。パソコンに向かいながら質問に答えるその姿は、若い世代から人気を誇る西村氏のユーチューブ動画を意識した作りだ。県によると、ひまゆきの動画は、西村氏から承諾を得た上で行っているという。

山本氏は1月に、TikTokのアカウント開設を報告した。県戦略企画課によると、動画の配信やプランなどは県メディア戦略アドバイザーと同課が担当している。同課は「若い人たち、特に県政にあまり興味がない層に、どのように伝えていくのが効果的なのかを検討した中で、今回の配信やプランに至った」と説明する。

3月に入ってからは「ひまゆき」の動画を次々と配信している。7日に行われた定例会見では、TikTok配信について「少しでも若い世代に(県政の情報などを)発信するということを頭に置いている」とした上で「まだまだありますので、是非期待していただきたい」と強調した。

〝本家〟は困惑気味?

TikTokでは、知事室にカメラが潜入したところ、山本氏の〝つむじ〟が撮影できた-といったユニークな動画もアップされている。若い世代の目線を意識した動画配信に、ユーザーからは「面白い群馬になりそうですね」などといったコメントが寄せられている。

山本氏が次々と配信する動画に、〝本家〟の西村氏も反応。X(旧ツイッター)の自身のアカウントで「群馬県知事の山本一太さんがTikTokを始めたようなのですが、どうコメントして良いやら、、、練習とか撮り直しをしてるのかと思うと、、、」(原文ママ)と投稿した。

県戦略企画課は「(西村氏の)ものまねをしながら県の取り組み、政策やポイントなどを伝える動画のシリーズは全20回で、毎日投稿していく予定」と説明する。「知事の公務の様子や群馬県の魅力を伝える内容など、公式アカウントでの配信は継続していく」という。

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