死去のKANさんが闘病していた「メッケル憩室がん」 国内報告例は数十程度の希少がん

亡くなったことが分かった歌手のKANさん=平成30年3月5日
亡くなったことが分かった歌手のKANさん=平成30年3月5日

死去したことが明らかになった歌手のKANさんが患っていた「メッケル憩室がん」は、小腸にまれにできるメッケル憩室と呼ばれる突起物にできるがん。がんの中でも極めて症例が少ないとされる。

日本小児外科学会などによると、メッケル憩室は、腸の壁の一部が焼きもちが膨れるように外に飛び出て、袋状の突起物になったもの。メッケル憩室自体の発生率が人口の2%前後との報告があるなど希少で、そこにがんができる割合は、そのうちのさらに1%前後とされる。日本国内での報告例は数十例程度とみられる。

メッケル憩室は通常、生まれつきあるケースが多い。男性に多いとされ、ほとんどの場合は無症状。名称は、発見した19世紀のドイツの解剖学者、メッケルに由来する。

KANさんは今年3月にメッケル憩室がんと診断されたと公表。その後、5月には退院したことを自身のツイッター(現X)で報告していた。

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