立民と維新、協調を正式合意 増税反対や「身を切る改革」

「次期国会における対応について」の文書を交わす立憲民主党の泉健太代表と日本維新の会の馬場伸幸代表(左)=18日午前、国会内(矢島康弘撮影)
「次期国会における対応について」の文書を交わす立憲民主党の泉健太代表と日本維新の会の馬場伸幸代表(左)=18日午前、国会内(矢島康弘撮影)

立憲民主党の泉健太、日本維新の会の馬場伸幸両代表は18日、国会内で会談し、23日召集の通常国会での協調継続を正式に合意した。岸田文雄政権の「安易な増税政策」に反対し、両党合同チームで政府予算の「無駄」を洗い出す。両党の立場が異なる憲法改正や安全保障、エネルギー政策についても合同の勉強会を設け、相互理解を進める。

合意文書では「無駄な予算の見直しや政治家が率先して姿勢を示す身を切る改革、税と社会保障を含めた歳入歳出の構造改革を実践しないままに国民に増税を強いる、いわゆる防衛増税には強く反対し、撤回を求める」と明記した。衆参の各委員会でも密接に連携し、建設的な国会運営を目指して対応するとした。

泉氏は会談後、記者団に「国民の声を全く聞こうとしない政権運営になりかねない中で、野党が力を合わせて修正を促すのは(昨年の臨時国会で)極めて重要な役割を果たせてきたし、果たせていける」と意義を強調。憲法などで勉強会を設けることについては「お互いの違いを前提としながら意見交換を深めていく」と説明した。

馬場氏も「単純な政策ごとの協調から、根幹の部分での相互理解を得ていく協調に移った」と記者団に説明した。ただ、勉強会については「根幹に関わる部分が全く合わないとわかれば協調しても意味がないので、その段階で次はどうするかという答えは出さないといけない」とも語った。

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