中国で四つんばい現象が話題 コロナ長期化でストレスか

四つんばいになって歩き回る大学生の集団とされる動画(「微博(ウェイボ)」から、共同)
四つんばいになって歩き回る大学生の集団とされる動画(「微博(ウェイボ)」から、共同)

中国政府は14日、中国本土で13日に新たに確認した新型コロナウイルス感染者は約1万5500人だったと発表、4月下旬以来の高水準となった。交流サイト(SNS)では大学生が四つんばいになって集団で歩き回ったり、段ボールで作った犬の模型を散歩させたりする動画が出回り、長引く行動制限で精神的に追い詰められているとの見方も出ている。

感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策に基づき、中国各地の大学では敷地外で部外者と接触することを禁じるなどの厳しい制限措置が取られている。深刻な就職難も加わり、北京や天津などで学生らが抗議する動きも出ている。

北京にある中国伝媒大の学生が最近「四つんばいになって運動場を歩こう」と提案し、多くの学生が参加。この動画がSNSで出回ると、名門、清華大を含む各地の大学で模倣する動きが広がった。中国メディア関係者は「うつ状態で自殺する若者も多い。奇抜な行動は、理不尽なコロナ対策への不満の表れだろう」と指摘した。(共同)

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