新幹線、構造物20カ所損傷 運休長期化 震度6強

脱線した新幹線車両付近で復旧作業をする作業員ら=18日午前10時28分、宮城県白石市
脱線した新幹線車両付近で復旧作業をする作業員ら=18日午前10時28分、宮城県白石市

最大震度6強を観測した地震で脱線し区間運休している東北新幹線をめぐり、JR東日本は18日、高架橋や駅ホームの土台といった土木構造物の損傷を、これまでの点検で計20カ所確認したと明らかにした。被害の全容把握にはさらに2~3日かかるとみられ、全面開通までは時間がかかりそうだ。

一方、同社は脱線車両の撤去に向け、車体を持ち上げてレールに戻す作業を数日中に始める意向を示した。福島―仙台間以外は、早ければ22日から段階的に再開できる可能性があるといい復旧を急ぐ。全線再開は4月以降とみている。

JR東日本によると、18日までに確認された被害は、ほかにレールのゆがみ10カ所、電柱の損傷24カ所、架線の切断2カ所など。被害調査と並行し修繕も進めているが、さらなる被害が判明して時間がかかることもあり得るという。

一方、高速道路は18日昼までに全区間で通行止めが解消した。

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