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NHKは20日、大みそかに放送する第68回紅白歌合戦の審査について、全ての投票を1票として数える方法に変更すると発表した。前回の方法はそれぞれの票の重みが違ったため、視聴者から「分かりにくい」との意見があった。番組ホームページで事前周知も始めた。
今年は将棋棋士の加藤一二三さんら8人が発表された「ゲスト審査員」に加え、テレビで見る「視聴者審査員」と、会場のNHKホール(東京・渋谷)にいる「会場審査員」の投票数をすべて積算して結果を決める。
このうち、視聴者審査員は、二十数回あるとみられる紅白歌手の対戦ごとに、各1回投票できる。会場審査員とゲスト審査員は、全ての対戦が終わった後に、紅白のいずれかに投票する。すべての票数は等しく1票と数えられる。
視聴者投票は昨年、同じ対戦ごとの投票で、白組約420万票、紅組約253万票と大差がついていた。NHKホールの会場には2000〜3000人が収容されるが、8人のゲスト審査員も合わせ、今年の審査方法だと、会場審査員とゲスト審査員の投票が行われる前に、実質的に結果が決まっていることも考えられる。
昨年は視聴者投票の大差にもかかわらず、視聴者投票で白組が獲得した票が2票、会場投票でも白組が勝って2票を獲得したが、ゲスト審査員10人とふるさと審査員を合わせた11票のうち、9票が紅組に投票され、9票対6票で紅組が勝った。視聴者投票などの大差が発表されていたため、最終的に紅組が勝利したことに、視聴者などから疑問の声も相次いだ。