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安倍晋三首相は1日、衆院予算委員会に出席し、北方領土問題などを取り上げた民進党の辻元清美元国土交通副大臣との間で、答弁とヤジで応酬しあう奇妙なやり取りを展開した。
辻元氏は北方領土問題をめぐるプーチン露大統領との交渉について、昨年12月の山口県での首脳会談直前にロシアが択捉、国後両島に地対艦ミサイルを配備したことなどを問題視。「首相は人がいいのかしら、私より。よくお考えになった方がいい。ここまでやられて」と難詰した。
さらに「ミサイルを配備されているのに、(交渉を)ドンドン進めればいいというのは、ちょっと甘い。首相は過信外交になっている」と批判した。
辻元氏はトランプ米大統領が中東・アフリカ7カ国からの入国を一時禁止したことについても、10日の日米首脳会談で「『日本は多様性と共生を、そして私は寛容と和解を大事にしている。トランプさんもそうですよね』と言ったらどうか」と首相に提案した。
これに対し、首相は「北方四島について、われわれは決して後退はしていない。まるで後退しているかのごとく決めつけるのはやめていただきたい」と反論した。すると、辻元氏は質問席に着席したまま「むきにならない」と2回連呼。首相がこれを無視し、「私は確かに辻元さんよりも人はいいかもしれませんが…」と述べると、爆笑に包まれた。