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データラベルのフォントをVBAで操作する

動作検証バージョン：64bit Windows 10 Pro + 32bit Excel（バージョン2112 ビルド14729.20260 Microsoft Store）

「グラフデータラベルのフォントサイズ vba」
「vba グラフデータラベル文字の大きさ」
といった検索キーワードでアクセスがあることに気が付きました。

Excel VBAで、グラフのデータラベルのフォント・文字の設定を行うには、どのようなコードを書けばいいのかを探していらしたのでしょう。

データラベルのフォントサイズを設定するサンプルマクロ

グラフがアクティブな状態で以下のSubプロシージャを実行すると、全系列のデータラベルが表示され、フォントサイズが18ポイントに設定されます。

Sub データラベルを表示してフォントサイズを設定する()
　Dim srs As Series
　For Each srs In ActiveChart.SeriesCollection
　　srs.HasDataLabels = True
　　srs.DataLabels.Format.TextFrame2.TextRange.Font.Size = 18
　Next
End Sub

フォントサイズを設定している行

srs.DataLabels.Format.TextFrame2.TextRange.Font.Size = 18

は、かなり深い階層構造ですが、Excel VBAのTextFrame2オブジェクトを使って図形を操作したことがあれば、「.TextFrame2.TextRange.Font.Size」については、図形内文字列のフォント操作と同じだとわかるでしょう。

拙著『理解するExcel VBA／図形操作の基本』の「6-3. TextRange2も文字列範囲を表す」でも、「.TextFrame2.TextRange.Font」について解説しています。

理解するExcel VBA／図形操作の基本

伊藤潔人 2021-11-28

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Series.DataLabels.Formatとは

「.TextFrame2.TextRange.Font.Size」の前の部分「srs.DataLabels.Format」は、以下のとおりです。

グラフのデータ系列を表すSeriesオブジェクトに用意されているDataLabelsメソッドで、

1つの系列に含まれる全データラベルを表すDataLabelsコレクションを取得し、DataLabels.Formatプロパティで、

ChartFormatオブジェクトを取得しています。

非表示のFontを使ったサンプル

グラフに関連するオブジェクトには、非表示設定になっているFontプロパティが複数存在します。

DataLabelsコレクションにも非表示状態のFontプロパティがあります。

このDataLabels.Fontプロパティを使うと、先ほどよりも随分すっきりしたコードで、同様のフォント操作が可能です。

Sub データラベルを表示して文字サイズを設定する__非表示のFont()
　Dim srs As Series
　For Each srs In ActiveChart.SeriesCollection
　　srs.HasDataLabels = True
　　srs.DataLabels.Font.Size = 18
　Next
End Sub

長期に渡って使用されるExcelマクロの場合、先述の「srs.DataLabels.Format.TextFrame2.TextRange.Font.Size」を使うほうが良さそうですが、使い捨てするようなマクロであれば「srs.DataLabels.Font.Size」を利用するほうが明らかに簡単です。