リンクされたスタイルを使用不可にするとは？

「ワード2007 リンクされたスタイルを使用不可にする とは」
という検索が行われていました。

Word 2007・2010の［スタイル］ウィンドウの下のほうに、［リンクされたスタイルを使用不可にする］というチェックボックスがあります。

これが何を意味しているのかを調べている方による検索です。

文字で説明すると上記のとおりなのですが、［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスの意味をご存じない方の場合、この説明だけでわかるということは難しいでしょう。

是非実際にご自分の手を動かして確認してみることをおすすめします。

まずは下図のように、［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスがOffの状態で、「標準」スタイルの段落に、「Word再入門講座」という文字列を入力して、「再入門」という文字列だけを選択します。

この状態で［見出し1］スタイルを適用してみると下図のような状態になります。

選択されていた「再入門」という文字列にだけ［見出し1］スタイルの文字スタイル（文字書式）が適用されたわけです。

これが［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスがOffの状態、リンクスタイルが文字スタイルとして機能している状態です。

次は［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスがOnの状態です。

下図のように［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスがOnの状態で、先と同じように、「標準」スタイルの段落の「Word再入門講座」という文字列の「再入門」という文字列だけを選択します。

この状態で［見出し1］スタイルを適用してみると下図のような状態になります。

選択されていた「再入門」という文字列だけでなく、段落全体に段落スタイルとして［見出し1］スタイルの段落書式と文字書式が適用されたわけです。

これが［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスがOnの状態、リンクスタイルが段落スタイルとしてだけ機能している状態です。

で、実務上、どう使いわけるかですが、私は［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスはOnにしておくほうがいいと考えています。

リンクスタイルが段落スタイルになったり文字スタイルになったりという状態で使っていると、スタイルの管理が面倒になりそうではあっても、便利になることは考えにくいです。

［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスをOnにして、リンクスタイルは段落スタイルとしてだけ利用するようにしたほうがいいと思います。

［リンクされたスタイルを使用不可にする］チェックボックスをOffにしておく、大きなメリットをご存じな方は、是非教えてください！