パリで開催されたファーウェイのグローバル発表
P20 ProとP20の発表会は、1900年のパリ万国博覧会のために建てられた展覧会場、グラン・パレでおこなわれました。こうした発表会では珍しく、ガラスの天井から自然光が入る明るい会場でプレゼンテーションとタッチ&トライがおこなわれました。
プレゼンテーションではいつものように、ファーウェイ コンシューマービジネスグループのCEO、リチャード・ユー氏が登場。まずは、ファーウェイの実績を紹介ました。2017年のスマホ販売台数では世界第3位。研究開発に対する投資額は世界の著名企業と肩を並べ、ブランドの評価も年々向上しています。日本ではヨドバシカメラ マルチメディアAkibaに日本初となる「ファーウェイ・ショップ」をオープンしましたが、グローバルでもショップ数を大幅に増やしており、写真の撮り方教室や子ども向けのプログラムなどを開催。一流のスマホメーカーであることをアピールしました。
また、ブランドロゴが刷新されました。従来の丸みを帯びた書体が変更されて、すっきりとした印象の書体になっています。
さらに、ヨーロッパの携帯電話会社との強い信頼関係をアピール。Orange、Vodafone、Telefonica、T-mobileという大手4社のエクゼクティブがビデオメッセージを寄せました。残念ながらファーウェイはアメリカではセキュリティ面で問題視され、アメリカの携帯電話会社に自社のスマートフォンを納入するに至っていませんが、ヨーロッパやアジアでは広く受け入れられています。日本でもauが「nova 2」を販売する際に注目を集めました。使いやすく、故障が少ないファーウェイ端末は、家電量販店での評価も高いといわれています。
スリムなボディに大画面ディスプレイと大容量バッテリーを搭載
グローバルで支持されているファーウェイ端末。高機能モデルから価格を抑えたローエンドモデルまで、非常に幅広いラインアップがそろっていますが、フラッグシップとして位置づけられているのが、「P」シリーズと「Mate」シリーズです。Pシリーズは高いカメラ性能とスリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。
さて、今回発表された「P20/P20 Pro」ですが、外観ではノッチのある大画面ディスプレイとすっきりシンプルな背面、角を落とした手になじむフォルムが目を引きます。同様の大画面ディスプレイを搭載するGalaxy S9/S9+やiPhone Xと比較しながら、P20/P20 Proの特徴が紹介されました。
カメラ性能の高さを猛烈アピール!
プレゼンテーションでは、半分以上の時間がカメラの説明に費やされました。ことあるごとにGalaxy S9/S9+、iPhone Xとの比較写真を示し、カメラのスコア付けとレビューをおこなっている「DxOMark」のスコアでそれらを抜いたことが紹介されました。カメラに対する思い入れの強さが分かるプレゼンテーションでした。
P20には新しいライカのデュアルカメラが搭載されます。映像素子が1.55μmに大きくなり、暗い場所で、より明るい写真が撮れるようになったといいます。また、フロントカメラは2400万画素の高画素カメラ。逆光でもきれいに撮れ、定評あるビューティモードも健在です。
P20 ProはP20よりもさらにハイスペックで、ライカのトリプルレンズカメラを搭載します。2000万画素のモノクロセンサーに加え、4000万画素のカラーセンサー、800万画素のセンサーは3倍望遠レンズという構成。カラーセンサーのサイズはP20よりも大きく、3倍望遠レンズ(VARIO-SUMMILUX-H 1:1.6-2.4/27-80ASPH)は、画像劣化を抑えた5倍までのハイブリッドズームが可能です。また、より美しく色を再現するための色温度センサーも備えています。さらに、高感度イメージセンサーによって、ISO102400までの高感度な撮影が可能。タッチ&トライ会場には、暗闇の中で撮影できる環境が用意されていましたが、実際に目で見るよりもきれいな色合いで撮影できるほどでした。