日立製作所は24日、スマートフォンに標準搭載されているカメラで指静脈認証を実現する技術を開発したことを発表した。同技術により、スマートフォンでオンラインショッピングなどをする際に、本人認証手段として指静脈認証を利用できるようになる。 一般的に指静脈認証は、指紋・顔・声紋など他の生体認証方式と比べた場合、偽造やなりすましが困難という特長がある。一方で体内にある指静脈パターンを読み取るため、これまで認証には赤外線を用いた専用センサーが必要だった。 今回日立が開発した技術は、専用センサーを用いることなく、スマートフォンに標準搭載されているカメラで高精度に指静脈認証を実現するというもの。これにより情報漏えいやなりすましの危険があるパスワード入力による本人認証に比べ、より安全で高精度な本人認証がスマートフォンで可能になる。 開発された技術では、撮影した指の色情報を活用し、指の静脈に特有な色合いの部分を強調する画像処理技術により安定的に指静脈パターンを抽出。また、指の位置や向きを検出して各指の傾きや大きさを補正する技術により、指のかざし方の自由度を高めるとともに、複数の指の静脈パターンを認証に用いることで認証の高精度化を実現したという。 なお、日立は27日~28日に東京国際フォーラムで開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYO」において、同技術を展示する予定だ。>>Amazonギフト券10,000円分が当たる!「ホームセキュリティアワード」投票受付中<<
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