今回、編集部が取材に訪れたのは平日の午後。店内は丸の内を訪れた観光客で賑わっていた。店長の谷本雄大氏によれば、客層は時間帯によっても変わるとのこと。夕方以降は、会社帰りのOLやサラリーマンで賑わう。ギフト需要が高いが、中には“自分へのご褒美”とばかりに、自分用にちょっとした贅沢品を買っていく人も珍しくないとか。
主力製品には、カエデ、ウォールナット、クルミの木、楠の木などが使われている。木の種類によって型取りのしやすさ、温度や湿度に対する耐久性には違いがあるため、用途にしたがって最適な木が選ばれているとのことだ。なかには、東日本大震災で倒木してしまった栗の木を使った製品もあった。谷本氏によれば、破棄せざるを得ない木を買い取って商品にしたものだという。
“Hacoa”とは一風変わった店名だが、どのような由来があるのだろうか?創業したのは越前漆器の伝統工芸師・山口怜示氏で、立ち上げたのは2001年のこと。越前漆器に漆を塗る前工程で、四角い箱(いわゆるハコモノ)をつくっていた同氏が、誰にとっても心地の良いA級品をつくることを目指してHacoaと名付けたという。福井県鯖江市を拠点にして、現在は都内3店舗のほか、横浜、大阪、名古屋などにショップを展開している。
レジ横にあるレーザー刻印機では、商品に名前やメッセージを彫ることができる。取材時、箸に名前を彫るところに立ち会えた。基本的には、どんな商品でも刻印することが可能だという。壁の商品棚には、結婚式の写真や、赤ちゃんの足型、手書きの寄せ書きなどを刻印したサンプルが並んでいた。
レジ横にあるレーザー刻印機では、商品に名前やメッセージを彫ることができる。取材時、箸に名前を彫るところに立ち会えた。基本的には、どんな商品でも刻印することが可能だという。壁の商品棚には、結婚式の写真や、赤ちゃんの足型、手書きの寄せ書きなどを刻印したサンプルが並んでいた。
Hacoaではオンラインストアも展開している。しかし木製デザイン雑貨ゆえ、同じ商品でも木目などの表情は1点1点異なる。そこが面白さでもある。ショップスタッフも「できれば来店していただき、実際に手にとったときの商品の温もり、選ぶ楽しさを感じていただければ幸いです」と話していた。
連載 第2回はスマートフォン関連のグッズについて紹介する。