おかえりの明かり
いつもの駅で降りて、いつもの家路をたどると、いつもの明かりが見えてくる。ああ、今日も帰ってきたと、ふっと肩の荷がおりる。
目に入ると自然とお出かけモードがオフになる、まあるい明かりです。
壁から斜め下に飛びでたアームの先に電球を覆うガラスボール。暗闇に浮かぶまあるい明かりが玄関で「おかえり」と出迎えてくれます。
街角を照らす
ガラスボールは直径18cmと大きめで、約1kgのずっしり感。アルミダイキャスト製のベースはボールをしっかりと支える大きさでありながらも曲線的でクラシックな印象があり、壁に伸びるアームはどこか軽やかです。
一見アンバランスにも見えるのですが、外壁に取り付けてみるとボールが浮かぶ姿が海外の街灯のよう。この明かりを見た時、石畳に設けられたテラス席で、人々が思い思いにくつろぐパリの街並みが思い浮かびました。
元はと言えば昭和の時代に工業用としてつくられた照明。オシャレを狙っていない実直なデザインなのですが、どこか洋風な風を吹かせるから不思議です。
歴史ある建物や古民家にも好相性。日本の伝統と西洋の文化が入り混じった、大正ロマンのような演出に惹かれます。
一角をまあるく
外壁ではもちろん活躍しますが、室内でも街角のような雰囲気をつくってくれます。
玄関は大きめな直付け照明も取り入れやすい場所。街灯のようなフォルムは、外と中の狭間にある玄関土間にぴったりな雰囲気です。
防雨型なので、外だけでなく、洗面などの水回りにも使用できます。
どう光らせる?
ガラスグローブは、クリアと乳白の2種類。
パリの街角をイメージするなら、乳白ガラスがおすすめ。電球色の電球を合わせて、ボールがオレンジ色に光ると、グッとクラシカルな雰囲気になります。
クリアガラスの方が透光性があるため、周囲の空間も明るくなり、すっきりした印象。電球が見えるので、『白熱アート電球』や『耐振電球』のような、フィラメントの形が特徴的なものと組み合わせて、アート作品のように光らせても。
この「ボールアームライト」は、2012年からtoolboxで取り扱っていたシリーズ。実は製造元の事業撤退により、2022年から一時販売終了していたのですが、販売を続けてもらえないかという声が多く寄せられ、復刻に至りました。
できるだけ原型に忠実に、少しの改良を加えて製造しています。詳細はこちらのコラムからどうぞ。
街と家をつなぎ、あたたかな空気も一緒に迎え入れてくれる。今日も、まあるい明かりが家の印です。