【発表のポイント】
量子科学技術研究開発機構(以下、「量研」)と東北大学は、包括的連携協力協定の下、両機関の研究者の協働による連携研究を効果的・効率的に計画、推進するための研究支援プログラムを創設し、10研究課題の採択を決定しました。これらの連携研究により、新たな次世代放射光計測技術の開発や新分野への応用など次世代放射光利用研究が発展するとともに、放射光科学分野の人材育成に繋がることが期待されます。
【概要】
量研と東北大学は、平成28年11月9日に締結した「包括的連携協力に関する協定書」に基づき、両機関の強みを活かした共同研究の推進や量研の研究者を客員教員とした連携講座の設置による大学院教育など、我が国の学術及び科学技術の発展に寄与するため、これまでに様々な連携を行ってきました。
また、官民地域パートナーシップによる次世代放射光プロジェクトでは、国の主体である量研と地域パートナーの一員である東北大学とが、令和2年12月7日に締結した「放射光科学に関する連携協力協定」に基づき、次世代放射光施設の整備及び利活用に向けた連携に取り組んでいます。
このたび、次世代放射光施設の令和6年度からの本格的運用開始を控え、さらなる連携強化に向けて、両機関の研究者が協働して、次世代放射光施設の利活用を想定したテーマによる連携研究を効果的・効率的に計画、推進する支援プログラムを創設、募集し、両機関の合同審査により10研究課題の採択を決定しました。
いずれも、両機関の最先端の技術を融合させる高度且つ挑戦的な研究課題であり、新たな次世代放射光計測技術の開発や新分野への応用など次世代放射光利用研究の発展は元より、放射光科学分野を担う次世代の研究リーダーの育成に繋がることが期待されます。