Rails 8の次、Rails 8.1にはWebプッシュ通知、Elasticsearchを不要にするActive Record検索などを搭載するとDHH氏が説明

2024年10月1日

9月26日と27日の2日間、カナダのトロントで開催されたRails World 2024の基調講演に立ったRuby on Rails(以下Rails)の作者であるDHH(David Heinemeier Hansson)氏は、次期Ruby on Railsとなる「Rails 8」の主な新機能を紹介した上で、その次の「Rails 8.1」に搭載予定の3つの新機能についても紹介しました。

Rails 8.1について

Rails 8の新機能については別記事「DHH氏がRails 8の新機能を解説。Redisなど不要になり、SQLite対応でよりシンプルな構成に。Rails World 2024」をご覧ください。

Rails 8.1新機能の1つ目はWebプッシュ通知を実現するフレームワーク「Action Notifier」を実装予定であるとしました。

Webプッシュ通知を実現するフレームワーク「Action Notifier」

2つ目は「Active Record Search」。DHH氏は、全文検索を実現するElasticsearchは「ユーザーにとっては素晴らしい機能を提供する一方で、開発者や運用者にとっては拷問のような存在だ」と指摘し、すべての人がElasticsearchのパワフルな全機能が必要となるわけではないとして、この問題を解決する新プロジェクト「Active Record Search」を発表しました。

Elasticsearchを不要にする新プロジェクト「Active Record Search」

3つ目はAction Textのマークダウン対応です。Action TextはWYSIWYG形式のリッチテキストエディタを提供する機能ですが、マークダウンへの対応が追加されます。

Action Textのマークダウン対応

この実装は既に37signalsの「Writebook」で行われており、これをRailsに持ち込むとされています。

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